平成19年度 設備投資計画 ~鉄道事業を中心に総額33,076百万円~

2007年3月29日

主な投資項目

  • 鉄道事業
    1. 一部特別車特急車両と通勤型車両を計56両新造
    2. SFカードシステムの利用範囲の拡大
    3. バリアフリー化を始めとした駅の改良
  • 開発事業
    1. 刈谷駅南口と知多半田駅東口に賃貸ビルを建設

名古屋鉄道は、「鉄道サービスの向上」、「沿線不動産の再開発」を基本方針とする名鉄グループ新3ヵ年経営計画(平成18年度~20年度)に基づき、平成19年度の設備投資計画をまとめました。

総投資額は33,076百万円で、このうち鉄道事業への投資が26,105百万円と昨年と比較して4,735百万円増加しています。これは、「鉄道サービスの向上」を目的に、鉄道設備の基盤整備を推進するためです。

主な投資項目として、鉄道事業では、一部特別車特急車両2200系および通勤型車両3150系などの新造、SFカードシステムの利用範囲拡大やバリアフリー化を始めとした駅の改良を実施するほか、開発事業では刈谷駅南口と知多半田駅東口に賃貸ビルを建設します。

事業別設備投資計画額の対前年比較は以下のとおりです。

事業別設備投資計画額内訳

事業 平成19年度 平成18年度 前年との差額
鉄道事業 26,105 21,370 4,735
開発事業 6,092 16,780 ▲10,688
その他 879 936 ▲57
総額 33,076 39,086 ▲6,010

(単位 百万円)

(参考)平成17年度
12,090
7,058
791
19,939

鉄道事業[26,105百万円]

鉄道事業では、(1)車両の新造や西尾線の整備などの輸送力増強に7,789百万円、(2)SFカードシステムの導入やバリアフリー化を始めとした駅の改良などのサービス改善工事に11,936百万円、(3)踏切保安設備や土木・電気設備の改良など旅客安全・運転保安工事に6,380百万円の計26,105百万円を投資します。

(1)輸送力増強(7,789百万円)

車両の新造
一部特別車特急車両2200系の新造
「特急政策の見直し」の第一段階として、この夏に予定しているダイヤ改正で、犬山~知多半田方面で運行している「全車特別車特急」のうち約半分を「一部特別車」特急とする予定ですが、これにともない一部特別車特急車両2200系を30両(6両組成×5編成)新造します。
通勤型車両3150系などの新造

通勤型車両3150系10両(2両組成×5編成)を新造し、旧型車両の更新を図ります。また、「特急政策の見直し」にともない廃車する全車特別車特急車両1000系16両(4両組成×4編成)の主要機器(制御装置・台車・モーター等)を再利用して通勤型車両を新造します。

2200系(現行車両)

2200系(現行車両)

3150系(現行車両)

3150系(現行車両)

西尾線の整備

碧海桜井駅付近の高架化工事に合わせ、碧海桜井~米津間の新駅設置に向けて安城市と詳細を協議中であるほか、碧海桜井~同新駅間(2km)と西尾口~西尾間(0.6km)の部分複線化工事を開始します。平成20年夏頃の完成予定です。

(2)サービス改善工事(11,936百万円)

SFカードシステムと駅集中管理システムの整備

共通SFカードシステム「トランパス」を知多新線、尾西線、広見線、西尾線、竹鼻・羽島線で整備するとともに、駅集中管理システムもあわせて整備します。これにより、平成19年度中には全276駅のうち256駅でSFカードシステムが稼動する予定です。

SFカードシステム整備状況

【SFカードシステム整備状況】

バリアフリー化を始めとした駅施設の改良
バリアフリー化

平成19年度は国府駅など13駅で段差を解消するなどのバリアフリー化工事を実施します。これにより平成19年度中には、交通バリアフリー法対象駅74駅(全276駅)のうち、平成18年度までに整備を終了した35駅を含む48駅が整備されます。残る26駅については、平成22年度までに順次整備する予定です。

<平成19年度バリアフリー化対象駅一覧>

駅名 エレベータの設置 多目的トイレの設置 備考
国府 3基  
美合 3基  
山王 1基  
名鉄岐阜 3基 着手済み
刈谷 1基  
浄水 2基  
尾張横須賀 3基 ○(改修)  
知多半田 4基  
江南 3基  
小牧 3基 ○(対応済み)  
栄町 1基  
本宿 2基(改修) ○(改修)  
豊田市 2基(改修)  

(備考)
栄町駅では、駅構内冷房施設の新設、照明設備と改札階の改修も実施し、快適性を高めます。冷房稼動は本年夏頃、全体竣工は平成20年3月の予定です。

新鵜沼駅の自由通路設置工事

新鵜沼駅では、鵜沼駅周辺整備事業(事業主体 : 各務原市)にともない、駅の東西を結ぶ橋上自由通路設置工事に着手します。これにあわせて同駅東側改札のSF化やエレベータとエスカレータを設置しバリアフリー化を図ります。竣工は平成20年度の予定です。

新鵜沼駅自由通路完成予想図

新鵜沼駅自由通路完成予想図

(3)旅客安全・運転保安工事(6,380百万円)

安全・保安対策
  • 本笠寺~豊明間の信号と駅構内の案内放送を自動で制御するPTC(自動運行制御装置)を鳴海駅に新設し、正確な列車運行管理を図ります。
  • 転てつ機への進入速度超過防止のためのATSを13箇所に設置します。
  • ホーム転落対策として、列車の乗務員に異常を知らせる列車非常通報装置を奥田、島氏永、今伊勢、石刀の4駅に設置します。
検車区の建設

喜多山周辺鉄道高架化事業にともない、喜多山検車区を尾張旭市向町に移転する工事を進めていましたが、6月に完成する予定です。なお、移転後は名称を「尾張旭検車区」に変更します。

車両の改良
  • 運転士が線路支障を発見した場合、付近を走行する他の列車に危険を知らせる列車防護無線の車上局を44編成に設置します。また、異常時に防護無線の電源を別電源に自動的に切り替える自動給電器を21両に設置します。
  • 運転士が運転操作不能になった場合に列車を自動的に停止させる運転士異常時列車停止装置を104両に設置します。
  • 運転状況を記録する運転状況記録装置を82両に設置します。
  • ホームから車両連結部への転落防止を図るため、車両固定連結部の車体側面に車両転落防止幌を10編成に設置します。
土木・電気施設の改良
  • 列車走行音や振動を軽減するロングレール化工事を、常滑線・神宮前~大野町間のうち延べ約7.2kmで実施します。
  • 安定した電力供給を図るため、茶所変電所の改良工事をはじめ、沿線各所で変成機器や高圧遮断器など電力設備の更新、き電線の増強・改良などを実施します。
踏切保安設備の新設・改良

視認性の高いオーバーハング警報機(1カ所)や障害物検知装置(2カ所)の新設および踏切遮断機(23台)の更新を行います。

立体化

安全対策の推進と都市計画事業の一環として、引き続き5路線5カ所で立体化工事を実施します。

路線名 区間 距離 竣工予定
名古屋本線 本星崎~左京山駅間 2.3km 平成19年
常滑線 大江~名和駅間 1.6km 平成19年
常滑線 新日鉄前~尾張横須賀間 2.0km 平成22年
河和線 太田川~高横須賀間 0.7km
三河線 三河知立~若林間 1.7km 平成21年
西尾線 碧海堀内~米津間 2.3km 平成20年

このほか、蒲郡線蒲郡競艇場前~蒲郡間で高架下の整備を実施。

開発事業[6,092百万円]

  • 刈谷駅南口に、耐震性やセキュリティ機能性に優れた賃貸オフィスビル(9階建・延床面積約3,800m2)を建設します。完成は平成19年度末の予定です。
  • 知多半田駅東口に、賃貸ビル(9階建・延床面積約3,100平方メートルの予定)と自走式一層二段の立体駐車場(109台)の建設に着手します。立体駐車場の開業は本年5月末、賃貸ビルの完成は平成20年夏頃の予定です。
  • 現在建設中の名鉄岐阜新駅舎に併設して、新岐阜百貨店跡地に低層の新商業ビル建設に着手します。食料品物販店を核に飲食、その他物販、サービスなどの店舗を配置し、平成20年度中の開業を予定しています。
  • 当社所有ビル等16箇所における設備機器類の更新工事のほか、名鉄百貨店3館一体化改装計画の一環として、引き続き、建物1F部分の歩道等の改修工事、非常用エレベータをはじめとする防災設備の更新工事を実施します。

その他[879百万円]

  • 業務システムの構築や職場内のコンピュータ機器類更新を進めるほか、セキュリティを強化するなど、IT環境の整備を図ります。
  • 空調機器類の更新など、職場環境の改善に努めます。

以上

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