Interview

地域の方々に愛され、
「この街が好き」と思っていただける、
そんな“まちづくり”に挑戦したい。

Mina.M
名鉄都市開発 沿線開発部 沿線開発グループ
2020年入社 芸術工学府芸術工学専攻修了

前職

住宅設計

大学院で建築、都市開発、ランドスケープ等の環境設計分野を専攻。大学院修了後、大手ハウスメーカーに就職し、技術職として、商品開発、注文戸建住宅の設計、大型分譲地の開発を担当した。約12年勤務後、名古屋鉄道に入社し、現在グループ会社に出向中。

現在

不動産開発

名古屋鉄道が所有する不動産の開発を担当。名鉄沿線主要駅周辺の再開発や、グループ会社の事業に関連する新規開発などを行っている。発注者の立場で、企画構想から設計・施工段階のプロジェクトマネジメント業務を担当している。

EPISODE-01入社動機

住宅の枠を超えたまちづくりを手掛けたい。
名鉄沿線に心に残る新たな風景を。

前職のハウスメーカーでは、住宅という分野でお客さまの生活を豊かにする手助けができる仕事にやりがいを感じていました。その仕事の過程で大型分譲地の開発を担当。数百戸にのぼる大型分譲地で、新たな街を生み出すようなプロジェクトでした。この仕事をきっかけに住宅という枠を超えたまちづくりの仕事がしたいと考えるようになったのです。転職するにあたって、人々の生活に一番近い領域のまちづくりと親和性があるのが、鉄道会社であることに思い至りました。人々の生活に根ざした事業を幅広く展開している鉄道会社は、まちづくりの主役の一人であると思ったのです。

名古屋鉄道は、高校時代に通学で利用していたこともあり、元々親しみを持っていました。駅や駅前は人が毎日出かける拠点、帰る拠点であり、生活に溶け込んだなくてはならない場所です。駅は自分がそうだったように心の風景に残る場所。そういった場所でまちづくり、開発ができることにとても魅力を感じました。地元である名鉄沿線に、新しい心に残る風景を描き出したい、そう思い入社を決めました。

EPISODE-02現在の仕事

開発プロジェクトをマネジメントする。
東岡崎駅再開発を担当、賑わい創出に向けて。

名古屋鉄道が所有する名鉄沿線の不動産を開発し、沿線価値を向上させることをミッションとしています。沿線主要駅の開発を例にとると、そのエリアにどのような課題があり、その解決のためにはどのような開発を行うのがベストなのか、企画構想フェーズから検討を進めます。具体化してくると設計・施工と進みますが、このような駅および駅周辺の開発は行政機関や関係者と協議を重ねることも多く、5~10年、あるいはそれ以上の時間がかかることもあります。私自身は前任者から引き継いだプロジェクトをマネジメントしていますが、これら沿線主要駅の開発以外にも、グループ会社の事業に関連する新規開発も担当しています。

具体的な開発プロジェクトの一つが、東岡崎駅再開発。東岡崎駅は名鉄沿線・西三河地区最大のターミナル駅であり、通勤・通学で多くのお客さまにご利用いただいています。プロジェクトは、東岡崎駅の北口および南口周辺を対象エリアとした一体的な再開発を行うもので、駅ビルを新設するとともに駅前広場を整備。岡崎の玄関口として賑わいの創出を目指し、地域一体となったまちづくりを推進していくプロジェクトです。私は企画構想が決まった段階で参画、現在は設計事務所をマネジメントしつつ設計を進めている段階です。行政をはじめ多くの関係者とコミュニケーションを取り、意思疎通を図りながら着実にプロジェクトを進めていきたいと思っています。

EPISODE-03仕事のやりがい

社内外の関係者を巻きこみ、合意形成を重ね、最適解を導き出す過程に感じるやりがい。

私の担当は東岡崎駅再開発だけでなく、グループ会社が運営するデータセンターの建設や山岳エリアの観光施設のリニューアルなど、いくつかのプロジェクトを同時並行で進めています。いずれにおいても実感するのは、前職の住宅設計と異なり、現在の仕事は非常に多くの関係者とコミュニケーションをとりながら事業を進めていく必要があること。社内・社外共にチームワークが必要ですし、関係者の話をよく聞き、その背景や想いを想像すること、また自分の考えや想いを丁寧に発信することを心掛けています。

開発やまちづくりは答えのない課題を解くような仕事だと感じています。プロジェクトは、日々様々な問題が発生します。その問題に直面する中で、自分なりの答えを導き出すことや合意形成の難しさを痛感する等、苦労することも少なくありませんでした。しかし、上司や先輩の姿を見る中で、自ら考え、それを具現化できることがこの仕事の醍醐味、ダイナミズムだと感じるようになりました。プロジェクト担当者と課題一つひとつをクリアし、大きなゴールに近づいていく過程の中にやりがいを感じています。

EPISODE-04今後のキャリア

プロジェクトを力強く前進させるマネージャーに成長し、大規模プロジェクト「名駅再開発」に参画したい。

不動産開発の仕事はプロジェクトの節目ごとに喜びや嬉しさがあるのですが、最も印象深く残っているのは、データセンター建設のプロジェクト。多くの障壁がありましたが、私は主担当として関係各社と粘り強く折衝を重ね、最終的には当初の目標通りに着工まで進めることができました。責任を持ってプロジェクトを動かし、自分の力で課題を解決できたことに大きな達成感がありました。

現在、名古屋鉄道では、名鉄沿線主要駅の開発や、近い将来計画されている「名駅再開発」など、大規模なプロジェクトを多く抱えています。地域の方々に喜んでいただき、「名鉄沿線に住んでいて良かった」、そして「この街が好き」と思っていただけるような開発に、一つでも多く携わりたいと考えています。そのためにも、自分の想いや考えを明確に持ってプロジェクトを推進できるマネージャーに成長したいと考えています。そして「名駅再開発」に携わり、このまち・この地域がより魅力的で愛される場所となる手助けができればと思っています。