信号設備の正常稼働を守り続けながら、
鉄道の安全・安定的な運行をめざす。

Takayuki.U

電気部 電気課 2016年入社 工学部卒

Career Step

Step1
駅係員として3ヶ月、車掌として5ヶ月の研修。鉄道を安全・安定的に運行するために、想像以上に多くの人々が関わっている現実を知る。今も時々、鉄道現場での日々を思い出し、鉄道会社の使命を忘れないようにしている。
Step2
入社2年目に電気管理区へ。ここでは、架線・信号・踏切といった鉄道電気設備の保守作業に従事。鉄道運行に関わる電気の仕組みを学ぶとともに、設備保守の重要性やその難しさを痛感した。
Step3
電気課に異動した現在は、自ら現場で工事を行うことはないものの、それまでの経験が今に生きていることを実感している。「先輩のように多くの工事案件を束ねられるように」と、新たな目標も明確になった。

入社動機・仕事内容

就職活動時、漠然ながら「ダイナミックさが感じられる仕事に就きたい」と考えていました。この思いに合致する企業としてピックアップしたのが鉄道会社です。特に地元・愛知県での就職を意識していたわけではありませんが、鉄道会社を志した時点で、名古屋鉄道は気にしていました。名古屋鉄道に気持ちが傾いたきっかけは、先輩社員の存在です。仕事について楽しそうに話す姿がとても印象的でした。また、名古屋駅の再開発についても説明があり、「まさにダイナミックな仕事に携われるチャンスがここにある」と思えたことも、入社を決めたポイントです。

私の仕事は鉄道の施設をより快適なものに創り変えていくことです。というのも、現在、鉄道を含めた移動手段の在り方は大きな転換期を迎えています。MaaSと呼ばれる移動の考え方がその代表といえます。公共交通機関やカーシェア、レンタサイクルなど、様々な交通機関を目的地に応じてひとつのサービスと捉えて利用できるものです。他にも、最近利用が拡大しているバーコード決済などのキャッシュレス化。このような時代の流れに対応できる設備を導入していき、お客様への快適なサービスを提供できる鉄道に創り変えていくのも私たちの仕事のひとつです。

仕事のやりがい

もし万が一にも信号設備が故障ともなれば、鉄道の安全・安定的な運行は損なわれ、乗客の皆様や世間に対して多大なご迷惑をかけることになるでしょう。そうならないためにも工事を慎重かつ確実に進めて、完成した設備が常に正常稼働する状態を保っておかなければなりません。これこそが私の仕事の意義なのです。鉄道の安全・安定的な運行の実現を支えている電気部門の仕事は、日々使命感にあふれていますし、それがやりがいのひとつにもなっています。

特に高架化工事では、線路が地上高くに架け渡され、踏切がなくなります。結果として、風景が変わり、歩行者や車両の流れにも変化が起き、交通渋滞も緩和されます。つまり、ひとつの工事が線路周辺に大きな影響を及ぼすことになるのです。そのような工事に関われる仕事を「ダイナミック」と言わずに何と言うのでしょうか。私は、就職活動当時の希望を叶えることができ、名古屋鉄道に入社して良かったと改めて思っています。

今後の目標

鉄道業界では鉄道各社との交流も盛んで、私は名古屋鉄道の窓口を担当しています。交流会では、ほかの鉄道会社の方々との情報交換を通じて、他社が導入している設備や技術、取り組んでいる活動などを学んでいます。それらの中で自社に応用できるものがあれば、実現に向けてアクションを起こしたいと思っています。

もちろん、現在の仕事に力を注ぐことも忘れてはいけません。電気部門に配属されて日の浅い私は、先輩方に比べて担当する工事がまだまだ少ない状況です。同時進行で30案件もの工事を管理している先輩もいますので、自分がそうなった時でも工事計画がスムーズに進められるよう、スキルアップしておくことが大切だと感じています。

そしていよいよ、名古屋駅の再開発プロジェクトも本格化。街の再開発としてはかつてないスケールであり、名古屋鉄道だけでなく、この地域の行く末にも大きく影響すると思われます。いずれは私もこのプロジェクトに何らかの形で関わり、名古屋鉄道の、そしてこの地域の活性化に貢献したいです。