
安定した列車運行に不可欠な架線の点検整備を通じて、
地域社会に確実に貢献している実感がある。
Atsushi.H
鉄道事業本部 電気部
中部電気管理区
2017年入社 電気科 卒
- 入社後、研修期間に電路・変電・信号・通信の4つで構成されている電気部門の各現場へ同行し、それぞれで保守している設備について学んだ。どの部門も列車運行に密接に関わっていることを知り、責任のある仕事だと改めて実感。
- 研修終了後、西部電気管理区の電路部門に配属。定められた基準値をもとに架線設備の点検・補修、張り替えなどを行い、専門的な知識と技術を習得。同時に、保守業務の重要性を痛感したことが仕事に対する自らの礎となった。
- 現在は中部電気管理区の信号部門に配属。新たに信号設備や機器の理解を深めつつ、保守業務の知識と技術を磨いている。今日では電路・変電・信号・通信の部門の枠を超えての点検や障害対応を行うことも多くなり、電気部門一丸となって幅広い保守を行っている。
入社動機・仕事内容
学生の頃は鉄道の仕事や電気設備の保守がどんな仕事をするのかイメージが湧きませんでしたが、学校で行われた会社説明会で名古屋鉄道の先輩社員の話を聞き、鉄道業界の電気分野に興味を持ちました。
学生時代に学んでいた分野と近いこともあり、地域に密着したこの会社で働いてみようと思ったのが入社したきっかけです。入社後は電路部門に配属となり、架線設備の保守が私の仕事になりました。電車は変電所から送られた電気が架線を通じて車両上のパンタグラフへ流れることで動いており、電気の供給路となる架線の設備点検が欠かせません。
また、架線は度重なる列車の運行に伴って摩耗していくため、太さの測定や張り替えなどの作業も大切になります。レールの上を走ることが可能な軌陸車を活用しながら、架線やその周辺設備の点検・整備を行う業務に約6年間携わってきました。

仕事のやりがい
電路部門の重要な業務に、架線の張り替え作業があります。摩耗した既存の架線を新たなものに張り替える作業のため、作業時間は、最終列車の運行が終了した後、かつ始発列車の運行に支障をきたさないように夜間の約3時間で着実に作業を終えなければならず、時間との勝負になります。そのため、「大丈夫だろう」ではなく、自信をもって「大丈夫」と言えるような作業を常に心がけています。
数十名の社員がチーム毎に分かれて作業をしますが、作業の前日から業務に関わる全員でミーティングを行い、各人がそれぞれの役割をしっかりと理解してから作業に当たります。
しかしながら作業中のトラブルはつきものです。ただ、何か起きた場合にも仲間全員で助け合うことで目標時間に間に合わせられるよう力を尽くしています。翌日の始発列車が走るまで気を抜けず緊張の連続である一方、始発列車が何事もなく通過していく瞬間の達成感は格別です。
この業務を含め、私たちが日々行う保守業務はお客さまの安全・安心・安定輸送に不可欠な仕事です。仕事中や通勤時にお客さまの姿を見ると、インフラ企業の一員として自分の仕事が多くの人の暮らしを支えていると感じることができます。学生の時に思い描いていたイメージに近く、やりがいをもって日々仕事をしています。

今後の目標
昨年、電路部門から信号部門へ異動となり、今の私は新たに覚えなければならないこと、初めての作業で経験することがまだまだたくさんあります。
そうした中、熟練の先輩社員が持つ知識や技術を確実に受け継ぎ、後輩社員へ継承していくことが自分の責務だと考えています。そのためにも日々の仕事を通じ、「なぜその点検が必要なのか」「この設備はどういった仕組みなのか」など、点検の意義や設備の仕組みをさらに深く理解していくことが重要です。
また近年電気部門では事故や障害が発生した際、電路・変電・信号・通信の部門の枠を超えて早期の設備復旧に対応しています。そのため、自身の所属部門以外の部門の作業へも積極的に参加していき、より広い知識と技術を習得しながら、キャリアを積み重ねていきたいと考えています。