安全をゆるぎないものにしていく。
それこそが、仕事の醍醐味。

中島 彰斗Nakashima Akito

鉄道事業本部 電気部 中部電気管理区 2007年入社 電気科卒

Career Step

Step1
教習所で半年間研修。電気部門には電路・変電・信号・通信の4つの部門があり、この間に各現場を1カ月ずつ体験。それぞれが重要で、それぞれが連携し運行していることを実感。
Step2
西部電気管理区にて信号点検班に配属され約5年間勤務。実務を通して設備機器の理解、点検業務の重要性を先輩や上司からたたき込まれる。心構えを含め、現在の礎となっている。
Step3
現在の中部電気管理区へ。列車の本数が多い管理区だけに、安全性と正確性を一層意識するようになる。後輩を指導する班長補佐に昇進した今は、高い責任感を持ちながらさらに成長を目指す。

入社動機・仕事内容

子どもの頃からいつも名鉄電車を見ていましたから、名古屋鉄道は身近な存在でした。中学生の頃、名鉄岐阜駅で駅業務の職場体験に参加し、さらに身近に感じるようになりましたね。高校に入ると名鉄電車で通学。名鉄岐阜駅から、土木・電気管理区で働いている人たちが朝の体操をしている姿を毎日見かけていました。就職活動の時期になり、「もう見ることもなくなるな」とぼんやり考えていたところ興味がわき、「鉄道保守の仕事はどうかな、自分もやってみたい!」と思うようになりました。

現在は中部電気管理区の信号電子班に所属し、中部電気区内全域のCTC装置やPTC装置など電子機器の点検業務を行っています。大まかに説明すると、各駅の信号機とポイントの切り替えは連動していて、離れた停車場の進路設定を1つの駅で集中して遠隔制御しているのがCTC。そのCTCで進路設定する停車場と自駅停車場の信号制御や案内装置を計画されたダイヤに基づきプログラムによって一括して管理・制御しているのがPTCです。通常の点検では電気的な測定や動作確認を実施し、トラブルがあれば原因を突き止め、基盤を交換したり、基盤ごとの設定を変更し直すこともあります。

仕事のやりがい

名古屋鉄道の電気部門は、全線を東部・中部・西部エリアの3つに分けた管理区で構成されています。中部電気管理区は名古屋地区とセントレアのアクセスとなる常滑・空港線を含む知多半島地域を担当。信号部門では5つの点検班がそれぞれ各担当路線を持ち、日々業務を行っています。こうしたなかで私自身は特定の線区の担当を持たず、重要なシステム機器の点検を担う班に所属。それだけに、異常を発見したときには奮起します。ルーティンワークとして淡々と点検しているだけでは異常は見つけられません。かつて先輩から、「ひとつの点検でひとつの異常箇所を見つけろ。必ず何か見つけてこい」とアドバイスを受けました。もし何か異常が発生し電車が止まれば、何万人ものお客さまに影響が出てしまいます。点検していて「大丈夫だろう」ではダメなんですね。「安全だろう」ではなく、「安全にしていく」という強い意志を持って仕事に向かう。後輩たちにも同じ言葉を伝えています。

今後の目標

2010年7月、入社4年目のこと。広見線可児川駅付近で大規模な水害が起こりました。現場に到着しての復旧作業中、可児川がみるみるうちに増水して水位を上げ、橋梁の高さを超え、付近のレール下の線路砕石が流されていくのを目の当たりにしました。私は何もできず、ただただ状況を報告するのみ。長期にわたり運転を見合わせることになるだろうと感じていました。しかし、雨が止んで河川の状態が落ち着くと大勢の土木作業員の方が現れ、ダンプカーで砕石を運び路盤を直していきました。電気係員もケーブルや電車線を点検・補修していきます。そして翌日の昼には運転再開。これにはとても驚きました。

名古屋鉄道の現在の安全運行は、こうした災害や、起きてはならないことですが事故やミスから学び、進化・構築されて守られています。先輩たちの経験の賜と言ってもいい。でも、これからたくさんの先輩社員の方が定年退職を迎えられます。今のうちにたくさんの話を聞いて、知識や技術をしっかりと受け継ぎたい。そして後輩たちへ伝えていかなければと、強く思っています。。