電気がなければ電車は走らない。
安心・安全輸送に直結する仕事。

山本 達彦Yamamoto Tatsuhiko

鉄道事業本部 電気部 電気課 2007年入社 工学部卒

※取材当時の情報を記載(2016年11月時点)

Career Step

Step1
約1年半の研修後、鉄道電気現場に配属され、保守・管理を2年ほど経験。現場の大変さや重要さを実感したことで、「現場が扱いやすい設備」を意識した設計・計画ができるようになった。
Step2
入社5年を経て初めて電気設備を設計。設計作業においていろいろなアドバイスを受けつつ、工事や検査など多くの過程で人の手を経てカタチになっていく喜びを知る。
Step3
2014年に現在の部署に配属。直接設計を行うことはないものの、打ち合わせを重ね決定するポジションに。さらに、工事の発注や管理業務にも従事している。

入社動機・仕事内容

私は生まれも育ちも愛知県。子どもの頃から当たり前に名古屋鉄道を利用していたので、親しみがあり愛着を持っていましたね。中部エリアで働き、地元に貢献することが叶う会社として、名古屋鉄道を選びました。総合職として幅広い業種にチャレンジできる点も大きな志望理由です。就職活動は、自動車関係や製造業も視野に入れていましたが、最初に受けた名古屋鉄道で、面接時に感じられた雰囲気・人柄の良さもこの会社を選んだ決め手となりました。

現在は電気部に所属しています。電気部門には大きく分けて電路/変電/信号/通信・無線の4部門があり、私の担当は通信・無線部門。仕事としては大きく2つ。まず、高架事業や駅の改修工事などにおける通信設備の新設や取り替え工事の計画・発注・管理です。そして、既存設備の維持・管理。設備に対して自分たちでライフサイクルを設定し、更新計画を立て、設備が健全に動くように維持・管理を行います。列車無線のような電車の運行と密接に係る保安設備をはじめ、駅の案内表示器やカメラ・インターホンなどの旅客案内設備、電話や社内ネットワーク設備など、幅広い通信機器を扱っているんですよ。

仕事のやりがい

ある無人駅の通信設備の設計を手がけたことがあります。駅へ行き、どういうものをどのような配置で取り付けようかと調査し、設計して工事が行われ、検査を経て完成。自分が設計したものが、お客さまに日常に溶け込み使われている。その光景を見て純粋にうれしかったですね。

通信・無線部門の特性として、汎用品と言われる機器を使っている設備が多くあるため、5年経つと製造中止、10年経つと後継機種がないということがよくあるんです。ですから、10年先・20年先を見据えて計画を立てるのは大変ですが、お客さまが使いやすく、現場の係員も保守しやすい設備をつくる使命感の大きな仕事です。

不具合が発生し機器を取り替える際、改めて複雑な設定が必要となると、現場の人たちも困りますよね。極端に言えば、「何か障害があったらパッと取り替えて、ボタンを押せば復旧できる」くらいの設備にしたい。すべては安全・安心輸送のため。電気がなければ電車は走らない。人々の暮らしに必要不可欠な任務を行っていると感じています。

今後の目標

「見やすいね」「使いやすいね」と、お客さまはもちろん、現場の人たちからも「保守しやすいね」と言っていただける設備の導入を進め、安心・安全をさらに確立することが今後の目標です。それから、雰囲気の良い職場づくりも目指したいですね。これまでの経験の中で「風通しの良い雰囲気」の大切さを感じていて、それが名古屋鉄道の良さのひとつだとも思っています。また、フレンドリーであり、オン/オフの切り替えを徹底されている、お手本にしたい先輩たちが身近にいてくれるので、一歩でも近付きたいと考えています。

ずっと電気に携わる仕事をやってきたので、ほかの部門にも興味はあります。総合職ですから、全く異なる部門へ異動になるかもしれませんが、どんな部門でも、どんな仕事でも名古屋鉄道なら面白いことができると考えています。皆さんの中には、会社を選ぶときに「何をやりたいのか、何をやったらいいのかわからない」という方がいるかもしれません。名古屋鉄道はさまざまな可能性を持っているため、働きながらそれを見つけられる会社だと思いますよ。