より良い通信・無線の環境整備が
安全運行の実現につながっていく。

鈴木 優也Suzuki Yuya

電気部 電気課 2015年入社 理工学研究科修了

Career Step

Step1
鉄道現場の研修では、駅員と車掌を務めた。のちに異動する電気部では社内の人との関わりが多いので、お客さまとのふれあいは貴重な経験となった。
Step2
鉄道現場での研修後は、土木・車両・電気保守の3部門で技術研修。その後2年間は現場で電気設備の保守作業に従事。電線の張り替え、線路上を歩いて分岐ポイントの点検などを経験した。
Step3
入社4年目に電気部電気課に異動。「今まで学んだことに加え、世の中の流れを取り入れた新しい鉄道電気設備の計画に挑みたい」と意気込んでいる。

入社動機・仕事内容

日本では少子化の影響からさまざまな業界において国内需要が減少していくと言われており、これは鉄道業界も例外ではありません。一方、訪日外国人は増加傾向で、国内需要の減少をカバーできる可能性を秘めており、特に空港と都市部へのアクセスに便利な鉄道路線は、訪日外国人の増加による増収効果を享受しやすいと思います。こうした分析から、東海圏で唯一の空港路線を確保する名古屋鉄道は、これからを生き抜くうえでのアドバンテージを有している企業だと判断できました。

電気部門は、電路/変電/信号/通信・無線の4部門で構成されており、私は通信・無線部門を担当しています。主な業務は、システム機器をはじめ、駅の案内表示器や信号・無線・電話機などの新設・取り替え工事の計画と協力施工会社への発注・管理です。他にも、既存設備の保守や他社との線路共用区間における保守費や工事費、鉄道運行に関する電気代の算出とその費用請求も担当しています。

仕事のやりがい

自社区間の工事ならば、社内調整を中心に準備を進めれば工事に着手できますが、他社との線路共用区間で工事を行う場合、協定書の締結や工事費に関する交渉、工事の説明といった社外関係者とのやりとりが必ず発生します。社内で完結する話ではないため、工事計画のコントロールも難しくなりますが、そこで相手会社との調整がスムーズに進み、想定通りに工事計画をコントロールできると手応えを感じますね。もちろん、工事が無事に終わって、設備が正常に稼働しているのを確認できたときの喜びはひとしおです。

電気課は20名弱の体制で業務を行っており、その中で通信・無線の担当は極めて少数の部隊。若手の私も立派な戦力として認めてもらっています。だからこそ、金額の大きな工事を任されますし、裁量も大きい。工事の規模を問わなければ、常時30案件ほどを管理しています。大変に思われるかもしれませんが、充実感のほうがはるかに大きいので、このまま猪突猛進で楽しみたいですね。

今後の目標

私は現在、私鉄各社が集まる交流会で名古屋鉄道の窓口も任されています。今後も積極的な交流を通じて、他社で導入している設備や技術に着目し、可能性を感じた設備や技術については導入を検討したいですね。また、電路・変電・信号など、通信・無線以外の鉄道電気部門に関する技術的な知識を向上させる必要性も感じています。欲を言えば、社会的状況にも目を向けながら、計画全体を見通せる能力を身につけて、通信・無線の質を向上させたいですね。私たちの仕事は名鉄電車の安全な運行、鉄道現場のスムーズな運営、お客さまの利便性の向上につながっていますから、より良い通信・無線の環境を整えるという使命を忘れてはならないと思っています。

入社前は名古屋駅の再開発についてノーマークでしたが、最近では「何らかの業務で参画できたらな」とも思うようになりました。社運をかけたビッグプロジェクトであり、この機会に力添えできたら、名古屋鉄道での良い思い出が増えることになりますからね。