魅力的な街づくりを
財務という側面から支えていく。

佐藤 諒Sato Ryo

財務部 主計担当 2013年入社 政策学部卒

 
 

Career Step

Step1
鉄道現場で駅員として3ヶ月、車掌として6ヶ月の研修。会社の根幹である鉄道事業の経験は、業務の性格が異なる現在の部署においても常に立ち返る場所だと実感している。
Step2
飲食業を扱うグループ会社に出向し、約2年半、新規出店やフランチャイズ展開に携わる。採用や従業員教育、原価管理や過去データからの予測発注業務などを幅広く経験し、ひとつの事業を成り立たせることの難しさを知る。
Step3
現在は財務部に在籍。これまでは収入を上げていく面ばかりを重要視していたが、財務の仕事に触れることで費用を抑える大切さと難しさを知り、事業をより深く考えられるようになった。

入社動機・仕事内容

学生時代にアメリカのサンディエゴに9ヶ月間留学しました。欧米系はもちろん、アジア系・イスラム系などいろいろな国の方が暮らしていて、すごく魅力的な街だと感じたんです。次第に、「私の住む街も、多くの人が魅力的だと感じる場所にしたい」という想いがわいてきました。さまざまな事業を通してハード・ソフトの双方から街づくりに携わることができるという点から、名古屋鉄道を志望しました。

名古屋鉄道の行う投資は、年間で大小合わせて1,000件以上にのぼります。不動産開発や鉄道部門の設備投資など、さまざまな投資行為の検討段階から関わり、財務の視点から適正な方向に導いていくことが財務部主計担当の仕事です。その他、固定資産に関わる諸税の申告・支払い、外部ステークホルダーへの開示資料の作成、路線別・物件別の管理会計資料の作成などの業務を行っています。さらに現在は、業務の効率化と財務的分析力の向上を目指して「ITツールを利用した業務改革プロジェクト」にも取り組んでいます。

仕事のやりがい

私は財務知識がまったくない状態で配属されました。イチから経験を積むことで苦労しながら知識を増やし、約1年後に、投資額の大きな賃貸マンションの資産計上を担当しました。不動産部門と情報共有を繰り返し行い、適正な会計処理に加えて、数字的にインパクトのある節税処理を実現しました。達成感を味わうとともに、大きな自信になりましたね。しかし一方で、危機感を抱いたのも事実です。同じ投資でも財務担当者に知識がないと、会社にとっては大きな損失になるからです。この達成感と危機感が、仕事に対するモチベーションの原点となっています。

この経験からもわかるように、財務部は適正な会計処理を行い、そのうえで事業部がより有利にプロジェクトを進められるよう適切な情報提供を継続することが求められます。そしてこの精度を上げるため、現在、財務部では「ITツールを利用した業務改革プロジェクト」に取り組んでいます。その一例としてRPAがあります。RPAとは、単純かつ定例的な業務を人間ではなくPC上のロボットに行わせることを言います。これにより、人間は高度な財務判断に集中することが可能になり、より価値の高い情報提供を実現することができます。この取り組みを通し、財務体質の強い名古屋鉄道を目指していきたいと考えています。

今後の目標

名古屋鉄道では2020年度までを戦略的投資期間と位置づけており、現在もさまざまな投資案件が動いています。このような環境の中、私たち主計担当の役割は非常に重要なものであることは間違いありません。そして、人々に移動手段を提供している名古屋鉄道には、スタートアップ企業などからもタイアップの申し出が多数寄せられます。今後の事業拡大を見据えるうえでも、適正な財務知識を持つひとりのプロフェッショナルとして、事業を支えていきたいと思います。

入社動機である「地元を魅力的な街にしたい」という想い。財務だけで何かが起こるわけではありませんが、財務は何かが起こる際に物事を正しい方向へ導くことができます。当社の街づくりに確実に貢献していると実感していますし、必要不可欠な立場だと自負しています。名古屋鉄道の持つポテンシャルを活かしながら、財務の側面から事業の骨子を支え、街に新たな価値を創出し、未来へと残していきたいですね。