各事業部から日々の数字や情報を集約し、
経営者視点で会社の動きを分析する。

斎藤 啓介Saito Keisuke

財務部 主計担当 2015年入社 体育専門学群卒

Career Step

Step1
鉄道事業の最前線とも言える現場では誰もが「人命を預かっている」という認識で仕事に取り組み、安全が最優先事項であることを駅員と車掌業務の経験から学ぶ。また、鉄道運行は社会的意義のある事業だと改めて認識した。
Step2
名古屋〜仙台〜苫小牧間において定期船を運航する太平洋フェリー株式会社に出向し、船旅の企画や旅行会社への営業活動に従事。提案が受け入れられるのはもちろん、各クルーズが成功する度に充実感を味わう。
Step3
2018年7月に財務部へ。IR・グループ経理担当としてグループ会社の経理業務を担い、企業のお金の流れを理解することができた。現在、この時の経験が着実に生きていることを実感中。

入社動機・仕事内容

就職活動では「地元エリアの発展に尽くす」という思いを叶えられる企業を探しました。名古屋鉄道グループは「地域価値の向上に努め、永く社会に貢献する」という使命を掲げています。そこで私は、自分の思いとの共通性を見出し、入社したいと思ったのです。また、多岐にわたる事業も魅力的で、使命を果たすために事業領域をさらに広げていく考え方にも惹かれました。そして決定打は、社員の人柄です。選考過程で接した方々はみなさん優しくてフレンドリー。入社から今日に至るまで仕事で関わった人たちは、人柄自慢の方ばかりです。

財務部としては、資材の購入、資金調達および財務計画、グループ会社の経理などを行っている中で、私の仕事は、各事業部の活動から日々はじき出される数字とそれに関する諸情報を集約し、名古屋鉄道の1ヶ月の営業概況を明らかにする損益計算書の作成です。また、その月の損益の増減要因も分析し、上司に報告。最終的に作成した書類は、経営陣が経営計画を立てるための重要資料となるため、内容に間違いがあってはなりません。

仕事のやりがい

毎月の損益計算書は月初から作成し始め、中旬にさしかかる頃に分析結果の報告が完了します。名古屋鉄道は3ヶ月に一度の四半期決算を行っており、その準備も重なれば通常よりも多忙に。計算と分析は正確性が求められる分、取りかかる際はいつも緊張が走ります。だからこそ、最終的に報告が終わった時には大きな達成感が得られるのです。また、月次の営業概況が対外的に公開され、株価によって名古屋鉄道が世間から良い評価をいただいていることがわかると、自分の成果が認められたような気分で、いつも胸をなで下ろしています。

数字はウソをつきません。様々な財務資料をつくっていると、各事業部の最新の動向がわかり、ひいては今の名古屋鉄道全体がどのような方向に向かっているのかが見えてきます。この点は主計担当の仕事の面白さと言えるでしょう。また、数字の分析については経営者に近い感覚を求められると思っているので、名古屋鉄道の先々の方針決定を支援している実感が持て、これが大きなモチベーションになっています。

今後の目標

財務部に配属される前の職場では船旅の企画や営業に携わり、収益の獲得をめざしていましたが、現在は会社の数字の集約と分析を担当しています。私のキャリアが示すように、名古屋鉄道では、若いうちから多くの業務に関われるチャンスが巡ってくるので、今後もさまざまな仕事を経験して豊富な知識を身につけ、オールラウンダーとして活躍したいですね。また、主計担当としては経営者感覚を磨く努力を怠らず、会社がより良い方向に進めるような信頼度の高い分析結果を提供していきたいと思います。

財務部に異動が決まった時、覚悟こそ決めたものの、正直不安で胸がいっぱいでした。そんな私を部のみなさんは温かく迎えてくださいました。新たな部で新たなスタートを切れば、覚えるべきことは盛りだくさん。大変な場面にも遭遇しましたが、心が折れることなくここまで進んでこれたのも、部のみなさんの支えがあってこそ。だから私も、自分と同じような思いを抱えた人がいたら、率先して手を差し伸べたい。そんな頼りがいのある人物になることも、今後の目標です。