第七章
「城と川と、わたしたち」篇
家族に送り出されて、今日は親友と犬山へ。
守って守られて、共に発展してきた犬山城と木曽川。
本物がある町で見つけたのは、本物の友情でした。
家族に送り出されて、
今日は親友と犬山へ。
守って守られて、
共に発展してきた犬山城と木曽川。
本物がある町で見つけたのは、
本物の友情でした。
犬山城下町
「いざ、わたしに還る旅へ」江戸時代からの町割りが残る城下町を、ランドセルを背負っていた頃からの友達と進む。日常から少し離れたこの町にいるのは、ありのままの私だ。着物を着て人力車に乗り込む。大人げなくはしゃげる私って、案外いい年齢の重ね方をしてるのかも。
犬山城と木曽川
「重ねてきた年月が深みになる。
私たちも同じかも。」昔からの親友と、久しぶりに犬山にやってきた。十代の頃は駆け足で通り抜けた木曽川のほとりを、のんびりと歩く。心地いいのは、犬山城と木曽川の飾らない美しさのせいだけではない。遠慮も見栄も必要なくなった私たちの間には、この町に負けない歴史があるから。