犬山は多様なアート、伝統ある工芸、貴重な建築など、
様々な"本物"に触れられる文化都市でもあります。

犬山遊園駅

作家:WA!moto. "motoka watanabe"
Photo by Alfie Goodrich
Courtesy of TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE

桃太郎伝説

駅舎自体が犬山の桃太郎伝説などの地域のストーリーを題材としたアート作品に変身。象徴的な桃のレリーフや、夜の駅舎に投影される影絵に注目してみてください!また、名古屋方面からの電車を降りたホームでは桃太郎伝説に登場するあの動物たちがお出迎え。犬山遊園駅の駅ナンバリングにちなんだ16個のきび団子も隠れているので、ぜひ探してみてください!

日暮れ頃に、そっと現れる影絵。あたたかな光と影が、四季折々の犬山の情景と物語を描き出してくれます。

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【場 所】犬山遊園駅 西口改札付近

博物館 明治村

聖ザビエル天主堂

聖ザビエル天主堂は、日本に渡来し、キリスト教の伝道に努めたフランシスコ・ザビエルを記念して、京都に建てられた教会堂。天井板を除く全ての木造部分はケヤキで作られ、落ち着いた光沢を放っています。ステンドグラスが特徴的で、直径3.6mを超える巨大な「薔薇窓」の鮮やかな輝きを見ることができます。現在の薔薇窓は二代目で、オリジナルも聖堂内に保存展示されており、その大きさや職人の手作業で描かれた草花の文様を間近で見ることができます。

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【場 所】聖ザビエル天主堂(博物館 明治村内)

帝国ホテル中央玄関

「博物館 明治村」に移築された建造物の中でも一番の人気を誇るのは20世紀建築界の巨匠、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルの中央玄関部(帝国ホテル中央玄関)。ライト独自の設計思想が隅々まで行き渡り、3階まで吹き抜けるメインロビーを囲むように床の高さや天井の高さに変化をつけながら、水平に、垂直に展開していく空間演出や、建物内外は「すだれ煉瓦」(一部スクラッチタイルで復元)と幾何学模様の彫刻が施された大谷石やテラコッタで装飾され、独特の世界観を醸し出します。特に左右ラウンジ手前の大谷石の壁泉、ロビーや建物の隅に配された「光の籠柱」、食堂前の大谷石の大きな装飾は見る人を圧倒する美しさです。

隅々まで繊細な装飾が施された建物だけでなく、家具・食器に至るまでデザインしたライトのこだわりの空間をお楽しみください。

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【場 所】帝国ホテル中央玄関(博物館 明治村内)

明治天皇御料車
(6号御料車)

明治天皇の御料車(御料車とは天皇・皇后・皇太后など皇族が乗車される専用の車両)として製造された車両です。玉座のある御座所の両脇には狭い通路でつながる侍従室が配置されています。装飾には蒔絵(まきえ)、螺鈿(らでん)、七宝(しっぽう)、彫金(ちょうきん)、刺繍(ししゅう)、木象嵌(もくぞうがん)といった、明治の工芸の粋が結集されており、歴代御料車の中で最も優雅な車両と称されるほどです。

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【場 所】鉄道局新橋工場(博物館 明治村内)
【備 考】内部は車両外の窓からの見学になります。

西園寺公望別邸
「坐漁荘」

日本最後の元老として名高い西園寺公望が、第一線を退いた後に、景勝地である駿河湾の海岸に建てた別荘「坐漁荘」。その名は、斉の国の始祖・太公望呂尚の故事にちなみ、「なにもせず、のんびり座って魚をとって過ごす」という意味が込められています。数寄屋造りの近代和風建築の希少な遺構で、西園寺公望の好んだ竹材を主とした独創的な意匠で、気品ある造作が特徴です。

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【場 所】西園寺公望別邸「坐漁荘」(博物館明治村内)
【備 考】建物内観の見学は、建物ガイド(予約不要)への参加が必要です。

野外民族博物館リトルワールド

ドイツ バイエルン州の村 フレスコ画

ドイツ バイエルン州の商家を復元した建物に描かれた「フレスコ画」。そよ風のような手早さで描きあげられ、「風の絵」とも呼ばれています。描き直しや修正が許されない、熟練の技と技術が詰まった絵は一見の価値ありです。

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【場 所】ドイツ バイエルン州の村(野外民族博物館リトルワールド内)

南アフリカ ンデべレの家 壁画

南アフリカ共和国の内陸部、標高900~1500mに住むンデベレの人々の家は、水性ペンキで描く色鮮やかな幾何学模様の壁絵が特徴です。描くのは女性の仕事で、フリーハンドで描きます。模様にルールはなく、描き手の想像力に任されていますが、カミソリの刃や鎖など、身の回りにあるものがモチーフとなることが多いようです。壁絵はンデベレ文化を象徴するものであり、美しい壁絵を描く女性ほど尊敬されています。

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【場 所】南アフリカ ンデベレの家(野外民族博物館リトルワールド内)

ネパール 仏教寺院 仏画

ネパール東部、ヒマラヤ山中に建てられたチベット仏教ニンマ派の寺院がモデルで、現地の大工を招いて復元されたものです。本堂の極彩色のマンダラと仏画も、現地より招へいした絵師10名の手で1年以上かけて復元されています。マンダラや仏画は、チベット仏教における神仏の世界観を表現したものであり、目を見張る美しさです。

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【場 所】ネパール 仏教寺院(野外民族博物館リトルワールド内)

フランス アルザス地方の家

フランス北東部、ドイツと国境を接するアルザス地方の農家を復元したもので、母屋は犬山城築城とも近しい1582年に建てられ、9代に渡って実際に使われた家屋を移築したものです。3階建てで、白いしっくいの壁に柱や筋かいなどが浮き出ている特徴的な建築様式は、中部ヨーロッパ独特のもので、コロンバージュ(木骨構造)と呼ばれています。

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【場 所】フランス アルザス地方の家(野外民族博物館リトルワールド)

ペルー 大農園領主の家

「ペルー 大農園領主の家」は、ペルーの現地に実在する建物をモデルに復元されたものです。この建物には、ペルー人画家ハイメ・ロサン夫妻の手によって現地の歴史や暮らしを表した壁画が描かれています。2024年秋には、再びハイメ・ロサン一家を迎え、壁画の修復を実施。加えて周遊路沿いに建つ大きな十字架も制作されました。ペルーの歴史と文化が息づく空間を体感することができます。

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【場 所】ペルー 大農園領主の家
(野外民族博物館リトルワールド内)

日本モンキーパーク

若い太陽の塔

大阪万博(1970年)のシンボル、太陽の塔の兄貴分ともいえるモニュメントが犬山にあることをご存じですか?若い太陽の塔は世界的な芸術家の岡本太郎氏の作品で、大阪の太陽の塔の1年ほど前に建設されました。大阪の太陽の塔の4つの顔のうち、現在を象徴する正面の「太陽の顔」と同じ顔が掲げられています。知る人ぞ知る穴場のアートスポットです。

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【場 所】日本モンキーパーク内

日本庭園 有楽苑

岩栖門

有楽苑正面の門として移築された岩栖門は、室町幕府11代管領・細川満元が京都新町頭に建立した岩栖院の唐門と伝えられています。数少ない武家屋敷の門であり、屋根が釣鐘状に湾曲した唐門と呼ばれる構造で、屋根中央の棟が進入方向に対して垂直であるため平唐門と呼ばれます。また、屋根材は檜皮葺きで、船底天井と呼ばれる、板を凹状に曲げ、船を反転させたような形をしています。

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【場 所】日本庭園 有楽苑

犬山橋

歴史的な価値のある土木構造物として、(公社)土木学会から「選奨土木遺産」に認定された犬山橋。同時代に施工されたトラス橋と比較しても支間長が長く、その技術力の高さや、電線を橋桁の内側へ移設して景観の向上を図っている点などが評価されています。普段何気なく渡る橋にも、興味深い歴史や観光都市犬山らしい工夫が見られます。

過去

現在

犬山焼・犬山焼体験

江戸前期(1700年前後)に開窯された犬山焼。その特徴は中国 明時代を手本にした呉州風赤絵と、かつての犬山城主 成瀬正寿の意匠による光琳風の桜と紅葉を描いた雲錦手(うんきんで)で、素朴かつ優雅な陶器として愛され続けています。