名古屋鉄道

おかげさまで、名鉄120年

120年の軌跡

Vol.5 昭和49(1974)年~平成5(1993)年

新線開業ラッシュから都心部交通網の整備へ

日本社会が石油危機後の混乱を経て、内需主体の大型景気を迎えることとなるこの時期は、当社にとって、新線開業ラッシュと名古屋市内の拠点整備の時代となった。
瀬戸線の栄町乗り入れは、住宅地や文教地区として発展する同線沿線と名古屋都心部を直結する目的で計画され、昭和53年に<東大手~栄町>間が開通し、瀬戸線はローカル支線から都市交通鉄道に生まれ変わった。続いて、三河鉄道時代からの構想であった豊田地区と名古屋都心部を結ぶ豊田線が昭和54年に、また知多半島南部のリゾート開発や宅地造成に呼応して知多新線が昭和55年に、さらに、東海道新幹線岐阜羽島駅設置に伴い、同駅と岐阜方面を結ぶ羽島線が昭和57年に開業した。
また、新名古屋駅の全面改装工事が昭和62年に完成。続いて、平成元年に金山総合駅が完成した。同駅は、東西連絡線開業当時に仮設駅として建設された旧金山橋駅から約300m西寄りに建設され、JR在来線や地下鉄線との結節点として利便性が大幅に向上し、その翌年には<神宮前~金山>間を複々線化した。さらに平成5年には、犬山線-地下鉄鶴舞線-豊田線の相互直通運転が始まった。

バス事業においても昭和60年に名古屋市交通局とともに基幹バスを運行を開始し、また高速バス路線も各地へ幅広く展開していった。

  当社関係の動き 国内外の動き
昭49(1974)年   名古屋市電 路面電車全線廃止
昭50(1975)年 名鉄教育センター完成/中央道特急バス名古屋~飯田間開通 山陽新幹線全線開通
昭51(1976)年 新名古屋駅北口新設 名古屋駅前テルミナ地下街開業
昭52(1977)年    
昭53(1978)年 瀬戸線栄町乗入れ開業 成田空港開港/栄セントラルパーク開業
昭54(1979)年 豊田線開業、地下鉄鶴舞線と相互直通運転開始 第2次石油危機/名古屋高速(大高~高辻間)開通
昭55(1980)年 犬山ラインパークを日本モンキーパークに改称/知多新線全線開通/南知多ビーチランド開園  
昭56(1981)年 列車無線を須ヶ口~神宮前間で使用開始  
昭57(1982)年 羽島線開業 トヨタ自工とトヨタ自販が合併、トヨタ自動車に/中央高速道全線開通
昭58(1983)年 野外民族博物館リトルワールド開館/熱田の森文化センター開設 東京ディズニーランド開園
昭59(1984)年 8800系パノラマデラックスデビュー  
昭60(1985)年 基幹バス運転開始/犬山検車場竣工 日本電信電話公社・日本専売公社が民営化/プラザ合意
昭61(1986)年    
昭62(1987)年 新名古屋駅の全面改装工事が完成 国鉄分割民営化/鉄道事業法施行
昭63(1988)年 1000系パノラマスーパーデビュー 青函トンネル開通/瀬戸大橋開通
平元(1989)年 金山総合駅が完成 昭和天皇崩御、元号を平成と改元/世界デザイン博覧会開催/冷戦終結/消費税導入(3%)/日経平均株価最高値記録
平2(1990)年 神宮前~金山駅間複々線が完成/名古屋本線120km/h運転開始  
平3(1991)年 「北アルプス」にキハ8500系デビュー 湾岸戦争勃発/ソビエト社会主義共和国連邦崩壊
平4(1992)年 CI導入 名古屋港水族館開館
平5(1993)年 犬山線と地下鉄鶴舞線との相互直結運転開始  
  • 明治27(1894)年~大正2(1913)年
  • 大正3(1914)年~昭和8(1933)年
  • 昭和9(1934)年~昭和28(1953)年
  • 昭和29(1954)年~昭和48(1973)年
  • 昭和49(1974)年~平成5(1993)年
  • 平成6(1994)年~平成26(2014)年