名古屋鉄道

おかげさまで、名鉄120年

120年の軌跡

Vol.4 昭和29(1954)年~昭和48(1973)年

7000系パノラマカーの登場と明治村の開村

日本社会が戦後の復興から高度経済成長へと向かうなか、当社は車両サービスの向上に取り組み、昭和34年に私鉄初の通勤冷房車5500系を投入、さらに昭和36年には7000系パノラマカーがデビューした。日本初の前面展望席や空気バネ、二重合わせガラスの採用など従来の常識を一新する高性能車両であり、長く当社の顔として活躍した。
また、戦前より構想があった新名古屋駅でのターミナルビル建設も具体化、昭和29年に名鉄ビルが完成、名鉄百貨店がオープンした。その後、名鉄バスターミナルビルや名鉄セブン館とあわせ、周辺は一大ショッピングゾーンとなった。その他にも、不動産事業やレジャー事業など様々な分野への進出を図った。

一方、当社のユニークな取組みとして誕生したのが「博物館 明治村」である。経済成長の中で、明治期の文物が惜しげもなく破棄される中、貴重な明治建築の移築・保存構想を目的として、昭和40年3月18日、犬山市入鹿池脇に明治村が開村した。開村当初15件であった移築建築物も、今では60件を超え、そのうちの10件の重要文化財を含む全ての建物が国登録有形文化財に指定されるなど、歴史的価値が高く評価されている。全国に先駆け、テーマパークのパイオニア的施設として始まった明治村は、平成27年3月に開村50周年を迎えた。

  当社関係の動き 国内外の動き
昭29(1954)年 名鉄ビル第1期工事完成/名鉄百貨店開業/渥美線新豊橋~三河田原間を豊橋鉄道へ譲渡 NHK名古屋でテレビ本放送を開始
昭30(1955)年 高性能車両5000系デビュー 東海道本線稲沢~米原間電化、豊橋~大垣間電車運転開始
昭31(1956)年 名鉄病院開院/財団法人日本モンキーセンター設立 東海道本線米原~京都間の電化により全線電化完了
昭32(1957)年 名鉄ビル全館完成、本社事務所を移転 ナゴヤ地下街(サンロード)、名駅・栄地下街開業/名古屋市営地下鉄名古屋~栄町間開業
昭33(1958)年   小牧飛行場が名古屋空港に改称
昭34(1959)年 冷房車両5500系デビュー 伊勢湾台風の襲来により全線にわたり被害
昭35(1960)年 犬山ラインパーク開園/名鉄不動産に不動産事業を継承 カラーテレビ本放送開始/国民所得倍増計画
昭36(1961)年 7000系パノラマカーデビュー 愛知用水完成
昭37(1962)年 モノレール線犬山遊園~動物園間開通(日本初の跨座式モノレール) 名古屋市科学館開館
昭38(1963)年 乗車券自動印刷販売機使用開始 日本初の高速道路(名神 栗東~尼崎間)開通
昭39(1964)年   海外渡航自由化/東海道新幹線開業/東京オリンピック開催
昭40(1965)年 博物館 明治村開村/「たかやま」号運転開始/名鉄式ATS使用開始 名神高速道路全線開通
昭41(1966)年   中部圏開発整備法公布
昭42(1967)年 名鉄バスターミナルビル完成/名鉄バスセンター開業 公害対策基本法公布
昭43(1968)年 名鉄式ATS全線に設置完了  
昭44(1969)年 新名古屋駅自動乗車券販売機群管理システム稼動 東名高速全線開通
昭45(1970)年 「たかやま」号を「北アルプス」号と改称 日本万国博覧会開催(大阪)
昭46(1971)年   ニクソンショック
昭47(1972)年   札幌冬季オリンピック開催/沖縄返還
昭48(1973)年   円の変動相場制実施/第1次石油危機
  • 明治27(1894)年~大正2(1913)年
  • 大正3(1914)年~昭和8(1933)年
  • 昭和9(1934)年~昭和28(1953)年
  • 昭和29(1954)年~昭和48(1973)年
  • 昭和49(1974)年~平成5(1993)年
  • 平成6(1994)年~平成26(2014)年