名古屋鉄道

おかげさまで、名鉄120年

120年の軌跡

Vol.1 明治27(1894)年~大正2(1913)年

名古屋市内路面電車として誕生

わが国の鉄道は、明治5年に新橋~横浜間が開通したのが始まりで、その後、東京~青森間の特許を得た民間企業の参入が刺激となり、鉄道建設ブームが起こった。
こうしたなか、名古屋駅(笹島)と市街地を結ぶ交通機関として、馬車鉄道の運行計画が特許出願され、明治27年6月25日に「愛知馬車鉄道」が設立免許された。後の名古屋鉄道の誕生であり、当社は、この年を創業の年としている。
しかし、間もなく勃発した日清戦争の影響などで資金調達が難航。日本初の電車営業を始めた京都電気鉄道の応援を得て、営業形態を電気鉄道に変更することにし、明治29年6月に「名古屋電気鉄道」に社名を改称。明治31年5月6日、名古屋市内の路面電車として、<笹島(名古屋駅前)~県庁前(久屋町)>間に、わが国2番目の電気鉄道が開業した。
名古屋電気鉄道はその後、枇杷島・千種方面などへ市内路線を拡充するとともに、大正元年に<押切町~岩倉~西印田>間と<岩倉~犬山>間を開通、名古屋市内と尾張北部とが結ばれた。一方、明治43年に設立された愛知電気鉄道が、大正2年に<神宮前~常滑>間を全通させ、瀬戸電気鉄道や美濃電気軌道などの私鉄も次々と誕生した。

  当社関係の動き 国内外の動き
明27(1894)年 愛知馬車鉄道設立免許 日清戦争勃発
明28(1895)年 馬車鉄道を電気鉄道に動力変更して申請 京都電気鉄道がわが国最初の電気軌道を開業
明29(1896)年 社名を名古屋電気鉄道と改称/尾西鉄道設立 第1回近代オリンピック大会開催(アテネ)
明30(1897)年 豊川鉄道 豊橋~一ノ宮間開通  
明31(1898)年 電気軌道開業(笹島~県庁前間2.2km)/尾西鉄道 弥富~津島間開通  
明32(1899)年    
明33(1900)年 尾西鉄道 弥富~新一宮間全通 私設鉄道法・鉄道営業法施行
明34(1901)年 押切線柳橋~押切町間開通  
明35(1902)年 瀬戸自動鉄道設立 日英同盟条約調印
明36(1903)年 久屋町~千種間開通  
明37(1904)年   日露戦争勃発
明38(1905)年 瀬戸自動鉄道 瀬戸~矢田間開通  
明39(1906)年 瀬戸自動鉄道が瀬戸電気鉄道と改称 鉄道国有化法公布17私鉄の国有化を決定
明40(1907)年   豊田式織機設立
明41(1908)年 熱田線栄町~熱田伝馬町間開通 名古屋市区制実施
明42(1909)年 美濃電気軌道設立  
明43(1910)年 西三軌道(西尾鉄道)、熱田電気軌道、愛知電気鉄道設立  
明44(1911)年 美濃電気軌道 岐阜駅前~本町、神田町~上有知間開通/御黒門線・江川線・覚王山線開通  
大元(1912)年 愛知電気鉄道伝馬町~大野町間開通/三河鉄道設立/最初の郡部線枇杷島~西印田間、岩倉~犬山間開通 明治天皇崩御 大正と改元
大2(1913)年 一宮線西印田~東一宮間開通、一宮線全通 逓信省と航行中の船舶とが通信連絡成功、無線電話が始めて実用化
  • 明治27(1894)年~大正2(1913)年
  • 大正3(1914)年~昭和8(1933)年
  • 昭和9(1934)年~昭和28(1953)年
  • 昭和29(1954)年~昭和48(1973)年
  • 昭和49(1974)年~平成5(1993)年
  • 平成6(1994)年~平成26(2014)年