ESGの取り組み:環境保全の取り組み 名古屋鉄道の取り組み
環境方針「名鉄エコ・プラン」
名古屋鉄道では、平成10年に環境問題への行動計画「名鉄エコ・ビジョン」を発表して以来、組織的、継続的に環境活動を行っています。環境問題は、地球温暖化や廃棄物対策を始め、世界レベルで解決しなければならない問題が今なお起こり続けており、かつその内容は多様化かつ複雑化しています。
このような社会的背景を受け、環境問題への対応を名古屋鉄道が企業として果たすべき社会的責任として改めて認識し、積極的に取り組んでいくことを社内外に示し、環境活動の拠りどころとするため、従来の「名鉄エコ・ビジョン」を改め、新たに環境方針「名鉄エコ・プラン」を制定しました(平成19年4月)。
地域と地球の環境を守るために、これからも環境負荷軽減に向けたアクションを積極的に推進していきます。
名鉄グループエコ・ビジョン
名鉄グループは、環境問題を地球規模で考え、地域・個人レベルで行動し、環境にやさしい企業をめざします。
名鉄エコ・プラン(名古屋鉄道株式会社 環境方針)
行動指針
《環境負荷の軽減》
1. 省エネルギー、リサイクルなどの目標を掲げ、温室効果ガスを削減します。
- 運転電力削減目標(原単位)を達成します。
- 使用済み乗車券のリサイクル率100%を達成します。
《利便性の向上》
2. 効率的で利便性の高い公共交通サービスを提供し、環境にやさしい鉄道の利用を促進します。
《地域環境貢献》
3. 地域の皆さまとともに環境保全活動を推進し、環境にやさしい地域社会づくりに貢献します。
《環境法令の遵守》
4. 環境問題に対する意識を高め、環境法令の遵守を徹底します。
行動目標
各部署毎に、所管業務に即した環境行動目標を設定します。なお、その内容は「エコ・マニフェスト」として全ての部署長が宣言することとし、1年毎に見直しを行います。
環境負荷軽減に向けたアクション
省資源・省エネルギー対策
省エネ・節電対策
- 電車の消費電力の低減化を図るためのVVVF制御車の導入と車両の軽量化
- 氷蓄熱空調機による空調システムの導入(上小田井電気指令所、名鉄新一宮ビル)
- コジェネレーションシステムの導入(名鉄新一宮ビル)
- 変電所に力率改善コンデンサーを設置
- 太陽熱温水器の設置(舞木検査場、犬山検査場、豊明検車場)
- 車内・室内の適正な冷暖房の実施、不要照明の消灯
- 旅客需要に見合ったダイヤの編成
- 電車の運転技術向上活動の継続
当社は、再エネ特措法に基づく賦課金の特例措置の認定を受けるに当たり、経済産業大臣に対して省エネ投資計画を提出し、これを実行しています。
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省資源対策
- 使用済み乗車券の再利用(名刺、封筒、トイレットペーパー、ベンチなど)
- ミス・コピー用紙の分別回収・再生紙化
- 使用済み蛍光灯の再資源化(水銀、アルミ、ガラス)
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資源の再利用
- コピー用紙の両面使用、社内LAN(電子メール等)の活用
節水対策
- 浄化槽処理水の再利用
- 雨水の生産用水への活用
環境汚染物質対策
水質汚染対策
- 排水基準値の遵守(検査場・レジャー施設など)
- 汚水発生が一切ないドライアイス洗浄機の導入(舞木検査場)
大気汚染対策
- 地域冷暖房システムの導入による脱フロン化(名駅南地区)
- 消火設備の脱フロン化(変電所、地下駅電気室)
- 車両搭載クーラー冷媒の早期代替フロン化
- 塗装作業場のフィルターによる完全浄化
騒音対策
- レールの重量化、ロングレール化の推進
- 防音車輪の導入
- 保線機器の防音タイプの導入
- 重機類の低振動・低騒音型・防音型の使用