コンプライアンス
名鉄グループ企業倫理基本方針について
交通をはじめとするサービス業を根幹とする私たち名鉄グループは、それぞれの事業を運営するにあたり、高い公共性と社会的責任が求められています。地域社会からの信頼を得ることを基本的姿勢とし、常に社会の一員であるという視点に立って、誠実かつ公正な事業活動を行うことにより、社会の発展に貢献していきたいと考えています。この考えを名鉄グループ全ての役職員に遵守させるべく、「名鉄グループ企業倫理基本方針」を定めています。
この基本方針の中で、「ルールの遵守(法令遵守の徹底)」、「安全の確保」、「公正な事業活動」、「積極的なコミュニケーション活動」、「人と社会の尊重」を5つの柱とする具体的な行動指針を定め、常に役職員の行動のよりどころとしています。この指針をもとに名鉄グループの全ての役職員が日ごろから高い倫理観を持って行動することで、社会的責任を果たしていきます。
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ルールの遵守(法令遵守の徹底)
厳正な職務の遂行、適正な届出・報告、顧客情報の厳正な管理、インサイダー取引の禁止、知的財産権の保護、会社財産の保護、 文書・情報の管理と守秘義務 |
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安全の確保
お客さまの安全確保、健全かつ安全な職場環境の確保 |
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公正な事業活動
取引先との公正な関係、明確で公正な契約の締結、利益相反行為の禁止、政治献金・寄付・選挙などへの適正な対応、 公務員との節度ある関係、反社会的勢力との遮断 |
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積極的なコミュニケーション活動
お客さまへの誠実な対応、適時適切な情報開示、適切な広報宣伝活動 |
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人と社会の尊重
人権の尊重、社会貢献活動、環境問題への取り組み、私生活の自律 |
腐敗行為防止
名鉄グループでは、「名鉄グループ企業倫理基本方針」に基づき、「贈収賄」をはじめとする腐敗行為の防止を推進するため、2025年3月に「腐敗行為の防止に関する方針」を定めました。グループ各社への展開や定期的な研修などを通じて役職員への本方針の周知徹底を図り、グループ全体で腐敗行為防止を推進していきます。
コンプライアンス推進体制
当社社長を委員長とする「企業倫理委員会」を年4回(2024年度は5回)開催し、コンプライアンスに関する取り組みを横断的に統括するとともに、コンプライアンスの推進状況などの確認、取り組み内容の継続的な改善を図っています。同委員会の活動状況については、取締役会に報告され、取締役会は、「腐敗行為防止に関する方針」や贈収賄などあらゆる形態の腐敗行為を含むコンプライアンス全般について指導・監督しています。また、当社の各職場およびグループ会社において選任されたコンプライアンス責任者は、コンプライアンス上のリスクを調査・分析し、適切な処置を講じるなどの役割を担っています。これらを通じて、当社は、名鉄グループ全体のコンプライアンス活動を推進しています。
なお、名鉄グループ全体のコンプライアンス推進体制を強化し、コンプライアンスの浸透・定着を図るため、2024年4月に「法務・コンプライアンス部」を新設しました。当社からグループ会社へのコンプライアンスに関する研修・情報・教材の提供など、グループ会社への支援をこれまで以上に推進してまいります。
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主な取り組み
名鉄グループ企業倫理月間
コンプライアンスの徹底は、名鉄グループの持続的成長を支える経営の根幹です。「名鉄グループ企業倫理基本方針」に定める基本原則・行動指針や「腐敗行為の防止に関する方針」など、コンプライアンス全般に対する意識を全従業員に浸透させ、企業文化として定着させるため、毎年10月を「名鉄グループ企業倫理月間」と定め、グループ全体で重点的に啓発活動を展開しています。期間中は、経営トップとしてのコンプライアンスに対する姿勢を明確に伝える「社長メッセージ」をグループ全体に発信するほか、啓発ポスターの掲出、社員食堂での特別メニューの提供、並びに従業員参加型の川柳大会といった多様な施策を実施します。これらの取り組みを通じて、従業員一人ひとりの当事者意識を醸成し、高い倫理観に裏打ちされた健全な企業風土の構築に努めてまいります。
研修・講演会
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| グループコンプライアンス責任者・担当者研修の様子 |
名鉄グループ全体ヘコンプライアンス意識を浸透させるため、当社やグループ会社においてコンプライアンス年間計画を策定のうえ、「名鉄グループ企業倫理基本方針」に定める基本原則・行動指針に沿った内容の研修、講演会、職場における勉強会等を計画的に実施しています。
職責に応じた内容の研修も実施しており、2025年度は当社管理職を対象にハラスメントに関するeラーニングを実施しています。
コンプライアンス関連の情報発信
イントラネット上にコンプライアンスや法務に関するサイトを設け、当社やグループ会社の役職員がいつでもコンプライアンス情報、各種研修動画・資料、周知ツール、契約書式や法改正情報などを確認できる環境を整えています。分かりやすく具体的な事例でコンプライアンスを学べる「企業倫理行動マニュアル」やテーマ別の教材を掲載するなど、当社およびグループ会社のコンプライアンス責任者が各職場に合ったテーマを従業員に発信できるようサポートしています。
また、当社およびグループ会社のコンプライアンス責任者に向けて、身近なコンプライアンス違反事例などをまとめたメールマガジンを毎月発信しています。
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イントラネット上の |
企業倫理行動マニュアル |
コンプライアンスカード |
コンプライアンスアンケート
名鉄グループにおいては、各社の従業員を対象にコンプライアンスに関するアンケートを実施し、「名鉄グループ企業倫理基本方針」に基づくコンプライアンスの浸透・定着状況やコンプライアンス上のリスクの状況を把握しています。アンケート結果は、詳細に分析したうえで、次年度の取り組みに反映させるなど、グループ全体でさらなるコンプライアンスの推進につなげています。また、把握したコンプライアンス上のリスクについては、適切な改善策を実施し、コンプライアンスの徹底を図ることとしています。
グループ会社への訪問
アンケートによる全体像の把握に加え、グループ会社へ定期的に訪問し、事業内容や職場環境に応じたコンプライアンス上の課題や取り組み状況について、担当者との対話を通じて理解を深めています。 現場だからこそ見える課題や、他社の参考となる優れた取り組みを吸い上げ、個別の改善支援やグループ内での共有を行うことで、より実効性のあるコンプライアンス推進を目指しています。
内部通報制度
当社は、コンプライアンスに反する行為を速やかに認識し、会社の損害の最小化と再発防止を図るため、当社およびグループ会社の役職員等やその家族を対象とした通報受付窓口を社内および社外(弁護士事務所)に開設するとともに、当社と取引関係にある事業者の役職員等を対象とした通報受付窓口を社内に開設しています(当社お取引先様用内部通報用紙
[PDF/327KB])
。「名鉄グループ企業倫理基本方針」に定める基本原則・行動指針に反する行為(贈収賄やファシリテーション・ペイメントなどあらゆる形態の腐敗行為全般、人権侵害やハラスメント等)をはじめ、法令や社内規則、社会通念上の倫理や道徳を含む社会的規範に反する行為に関する通報を受け付けています(匿名での通報も原則可能)。
通報事案に対しては、速やかに調査を実施し、適切な措置を講じるとともに、企業倫理委員会で定期的に報告・審議される体制が整備されています。また、通報者の秘密が守られるとともに、その通報によっていかなる不利益な取り扱いも受けないことを規則に定め、適切な対応を行っています。
当社では、内部通報制度の認知度を高め、利用を促進するため、各種研修のほか、各部署へのポスター掲出等により周知を図りました。その結果、2024年度の通報・相談件数は過年度を上回る51件となりました。
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