環境保全への貢献
環境方針「名鉄グループ エコ・ビジョン」
当社グループでは、環境にやさしい企業活動をグループの経営戦略の一つとして活かし、社会的責任の完遂を進めていくため、2006年4月に環境方針「名鉄グループ エコ・ビジョン」を策定しました。
基本理念
名鉄グループは、環境問題を地球規模で考え、地域・個人レベルで行動し、環境にやさしい企業をめざします |
基本方針
1環境問題に対する一人ひとりの 意識向上につとめます
地球環境問題を正しく理解し、持続可能な社会の実現 のために一人ひとりが行動できるよう、環境教育や啓発 を通じて、意識向上を図ります。 |
3 地域との連携を大切にし、 環境保全に対する社会貢献につとめます 地域を中心とした関係各方面と協力し、地球環境保全の 向上を図ります。また環境に関する情報公開を通じて、 あらゆるステークホルダーとの対話を深めます |
2 環境保全に関する技術力の向上と提供につとめます
グループが展開する幅広い事業を活かし、各社が保 有・開発する環境保全技術やノウハウの共有と社会への 提供を通じて、環境負荷の軽減を図ります。 |
4 環境法令の正しい理解と遵守につとめます
名鉄グループ企業倫理基本方針に則り、環境法令の理 解・遵守はもちろんのこと、各社相互間の情報交換等を 通じて、環境リスクの予防と低減を図ります。 |
行動目標
上記の基本理念・基本方針を受け、名鉄グループ各社ごとに、環境活動における行動目標を設定しています |
長期目標
名鉄グループ全体(連結会社)において、エネルギー起源の CO2排出量を2030年度に2020年度比で25%軽減する |
名古屋鉄道の鉄軌道事業において、エネルギー起源の CO₂排出量を2030年度に2013年度比で46%削減する |
---|
2023年度のエネルギー起源のCO₂排出量の実績は、当社グループ連結で702,576t-CO₂で基準年度である2020年度の675,759t-CO₂に対して4.0%増加、鉄軌道事業(名古屋鉄道)単体では175,923t-CO₂で基準年度である2013年度の238,479t-CO₂に対して26.2%削減となりました。グループ全体で使用電力量を2022年度比84%に削減することができましたが、使用電力に係る排出係数の変動を受け、CO₂排出量は増加となりました。
これからも、各事業における省エネルギー施策はもとより、再生可能エネルギー、創エネルギー、代替エネルギーの導入・活用、インターナルカーボンプライシングの活用など、あらゆる方策を検討・実施し、グループ一丸となって長期目標の達成を目指してまいります。
|
|
TCFD提言に基づく情報開示
![]() |
---|
当社グループは、2022年4月に気候関連財務情報開示タスクフォース(以下TCFD)の提言に賛同し、2030年を到達年とする削減目標を、当社グループの重要課題(マテリアリティ)の重要なKPIの一つとして設定いたしました。
当社が永続的に「地域価値の向上に努め、永く社会に貢献する」使命を果たすためには、「気候変動」が及ぼす影響の重要性を認識し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進するとともに、TCFD提言に基づく情報開示の充実を図ってまいります。
当社グループのTCFDに基づく情報開示についての詳細は こちら をご覧ください。
行動指針「名鉄エコ・プラン」
当社では、2007年4月に環境活動の基本的な考え方を示す環境方針「名鉄エコ・プラン」を制定しました。
各部署は、「名鉄エコ・プラン」の行動指針に基づき、それぞれの業務の中で発生する環境負荷の把握を行い、それを軽減させるための各種取り組みを行っています。
行動指針
①環境負荷の軽減
省エネルギー、リサイクルなどの目標を掲げ、温室効果ガスを削減します。 ・運転電力削減目標を達成します。 ・使用済み乗車券のリサイクル率100%を達成します。 |
③ 地域環境貢献
地域の皆さまとともに環境保全活動を推進し、 環境にやさしい地域社会づくりに貢献します。 |
②利便性の向上
効率的で利便性の高い公共交通サービスを提供し、 環境にやさしい鉄道の利用を促進します。 |
④環境法令の遵守
環境問題に対する意識を高め、 環境法令の遵守を徹底します。 |
推進体制
グループ環境活動の具体的な方針を立て、推進する組織として「名鉄グループ アクション・エコ推進委員会」を設置しています。実際の活動にあたり、具体的な方策を検討し実施するための連絡会議を当社および名鉄グループ各社それぞれで開催しています。各会議体の事務局は、当社経営戦略部に設置しています。
|
中期経営計画で取り組む環境施策
当社グループでは、「名鉄グループ中期経営計画(2024年度~2026年度)」の中でESGに関する取り組みを掲げています。
環境に関連するものとしては大きく二つのテーマに沿って取り組みを進めてまいります。
カーボンニュートラル実現に向けた取り組み
省エネ・脱炭素投資の推進
- 省エネ車両の導入または導入に向けた検証(鉄道、バス、タクシー、トラック)
- 新技術を活用した回生電力の有効活用の検討(鉄道)
- 所有不動産、施設の脱炭素化(ZEB、ZEHの取得推進、設備更新)
- 社内炭素価格制度の導入(2024年度~) など
情報開示の充実
- スコープ3算出体制の構築
- スコープ1、2の第三者保証取得
- 環境優位性のある鉄道のさらなる利用促進に向けた取り組み など
循環型社会の実現に向けた取り組み
資源の有効活用
- フードロスに関する取り組み(名鉄協商、名鉄生活創研、名鉄ホテルHD) など
環境保全への取り組み
- 森林資源の持続的な活用と環境保護活動(奥飛観光開発) など
第三者保証の取得について
当社および当社グループでは、以下の指標について2025年3月27日付で、第三者保証を取得いたしました。
対象データ
- エネルギー起源のCO2の総排出量(スコープ1+スコープ2)
- エネルギー起源のスコープ1CO2総排出量(トンCO2)
- エネルギー起源のスコープ2CO2総排出量(マーケット基準)(トンCO2)
対象期間
2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)
バウンダリ
名古屋鉄道㈱および国内連結子会社
▶ 保証声明書は こちら をご覧ください。
環境保全の取り組み
▶ 当社および当社グループでは様々な取り組みを実施しています。詳しくは こちら をご覧ください。
社外からの評価
DBJ環境格付 最高ランク取得(名古屋鉄道)
![]() |
---|
当社では日本政策投資銀行が実施する「DBJ環境格付」において、「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの環境格付を2024年3月12日に初めて取得しました。
これは環境負荷が少ない鉄道の利用促進を図ることで、事業を通した環境負荷低減を推進している点やサステナビリティ経営の基盤構築に着実に取り組んでいる点が評価されたものです。