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催事

 

平成30年9月20日(木)〜平成31年4月16日(火)

平成16年2月に満98歳で杉本健吉が亡くなってから、まもなく15年となります。亡くなるまで杉本健吉は絵筆を離しませんでした。
 95歳を迎えた折には、自画像を百歳までに百点描こうと思い立ち、かなりの枚数の自画像を完成させました。杉本健吉本人が「自画像はね、おそらく一生の仕事になるんじゃないかな。自画像といっても普通の自画像と違って僕が景色の中にいる。」と言っているように、この頃から描いた自画像は様々な風景の中に自分の姿を取り込んだ新機軸の自画像です。
 街中で見られた若者風俗、駅や電車の中での風景、杉本美術館内外の風景など、自画像が描き入れられた風景は様々ですが、とても百歳近い作家の作品とは思えないような新鮮な眼差しと描写によって描かれています。
 今回の展示では、最晩年の自画像を中心に、初公開の作品を含め、風景の中に自分の姿を入れた作品もあわせてご紹介します。
 また、84歳のとき、利き手の右手を骨折しましたが、一念発起、左手でも絵を描いてみようと思い立ちました。その中から杉本健吉のいわば人生の言葉を記した作品もご覧いただきます。
 杉本健吉の師でもあった歌人、書家の会津八一が後進のために記した『学規』は、「日々新面目あるべし」と締めくくられています。杉本健吉の画家としての人生は、最晩年に至るまで、この「日々新面目あるべし」の実践でもあったように思われます。
 最晩年に至るまで清新な制作活動を続け、ユーモアで包んで描いた作品をお楽しみください。

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