
地元に貢献しながら、
自分の仕事が「カタチ」になる喜び。
伊室 英生Imuro Hideki
鉄道事業本部 車両部 車両課 2009年入社 人間機械科学専攻修了
※取材当時の情報を記載(2016年11月時点)
- 入社後は、駅・乗務区・技術現場で研修を1年間。名古屋鉄道全体を知るとともに、社会人としての基本を習得。乗務区の人たちとは今でもつながりを持つ。
- 入社2年目からは舞木検査場の現場で、どういった仕組みで電車が動いているかを知り、さらに4年目からは車両の検査工程の設計を担当。5年目から車両部に異動し、改造や設計の基礎を学ぶ。
- 5年目の途中から改造工事の担当となる。初めて担当した6000系に愛着を抱きながら、ここで得た経験を1200系のリニューアル工事にも活かしている。
入社動機・仕事内容
働くなら地域の暮らしに根ざした仕事で、地元に貢献したいと考えていました。メーカーへの就職を検討したこともあったのですが、製品のある特定の部分を極めていく印象があり、名古屋鉄道なら車両分野に幅広く関わっていけると思い志望。説明会に参加する中でOBの方と話す機会があり、和気あいあいというか、自分の良いところを引き出してくれる会社なんじゃないかと感じましたね。お世辞ではなく、就職活動を通して、一番良い印象がありました。
現在の業務は、車両改造工事の企画・設計。20年、25年と使われた古い車両を新造車両のように刷新する仕事です。古い車両はバリアフリーになっていなかったり、日本語の標記だけだったり、点字が付いていなかったりと、昔ながらの仕様のまま。単純にキレイにするだけではなく、今のトレンドを取り入れ、お客さまが使いやすいように改造していきます。学生の頃の思いでもあった地元に貢献できる仕事に従事できているのは本当に幸せですね。

仕事のやりがい
初めて担当した車両改造は4年ほど前、6000系の車両。部品の図面を仕上げるだけでも大変で、車両が完成したときは、大きな喜びを感じました。
現在は、特急車両の1200系のリニューアル工事を担当しています。まずは実際に見て調査し、何をやるかを考え、予算を立て企画していきます。そして実設計。現場に図面を渡してからも問題は出てきますし、また、現場ならではのノウハウもありますから、それにも対応しなくてはなりません。企画から完成までは数年かかる長期的な仕事。設計だけでも半年以上かかりますから、完成したときの達成感は半端なものじゃないですよ。
お客さまからお褒めの言葉をいただくときが、やはり一番やりがいを感じますね。私が関わった、1200系については良いお声をいただいており、実際に私も乗ってみて、前に比べて快適になったと実感しています。家族と名鉄沿線に住んでいるのですが、妻が「アレ乗ったよ」と言ってくれたときが一番うれしかったですね。

今後の目標
自分の仕事が目に見える「カタチ」になるというのはこの仕事における大きな魅力。今後、他部署に異動することもあると思いますが、車両改造がそうだったように、駅設備や建物などだとかお客さまの目に見える仕事がしたい。何かをつくりあげていく過程で自分の意見がひとつでも採用され、カタチになるような仕事をしたいです。
名古屋鉄道の良さを挙げるなら、頼りになる人、相談に乗ってくれる人が多いということ。困ったときに助けてくれますし、現場に行けば何百人といる方々が、みんな親身に話を聞いてくれます。私は実際の作業ができる立場ではありませんから、アドバイスをいただけるのは本当に助けられます。車両だけでなく、いろんな部署でもそうだと思いますよ。
とは言っても、私もそろそろ頼られるほうの立場にならなければと思っています。後輩から、質問やアドバイスを求められなくても、常に見守っていて助けてあげられるようになりたいですね。自分も同じように助けられてきたので、その分次の世代に返していきたいです。