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この絶景を、より多くの人に。想いがつなぐ新穂高ロープウェイ
名鉄×WAO!優秀賞
受賞者座談会
地域や社会、お客さまへの想いを実現するために、生き生きと頑張り、名鉄ブランドの価値向上に貢献した従業員を称える「名鉄×WAO! Award」。令和7年の優秀賞を手にしたのは、異なるフィールドで「常識」を塗り替えてきたプロフェッショナルたちです。
今回は「名鉄×WAO!優秀賞」の受賞者4名が、それぞれの「仕事への想い」を語り合いました。目の前の課題にどう向き合い、その先にどのような未来を描いているのか。各々が現場で培ってきた確かな信念と挑戦の軌跡が交錯した、座談会の様子をお届けします。
(写真左から)
1994年入社。ドライバーなどの現場経験を生かし、人手不足で作成の負担感が増す交番表(勤務予定)の計算を自動化する「AI交番システム」を導入。業務の効率化につなげている。
1994年入社。野外民族博物館リトルワールドの飲食部門統括責任者として、斬新なメニュー開発や、人気アニメとのコラボなどを実現。施設全体のグルメの魅力向上に貢献している。
2022年入社。ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋「中国料理 花梨」の料理人。愛知県調理師大会の料理コンクールにおいて、最高位である厚生労働大臣賞を受賞した。
2022年入社。自動車学校での勤務経験を生かし、東北エリア初のバスドライバー養成施設「Cocode(ココデ)」のセンター長に就任。地域全体の安全向上に貢献している。
名鉄バス株式会社 大野(以下、名鉄バス 大野):私はバスドライバーの勤務表、いわゆる「交番表」をAIで作成するシステムの活用を推進しています。これまでドライバーや営業所の事務など、現場の最前線を長く経験してきました。そこでずっと感じていたのは「もっと効率よく、人に優しい働き方ができないか」という違和感でした。
バス業界は今、深刻な人手不足に直面しています。運行を維持し、地域の足を絶やさないためには、ドライバーの過度な負担を減らし、働きやすい環境を整えることが必要です。「AI」や「DX」という言葉に拒否反応を持つ人もまだまだ多いですが、現場が本当に求めている働き方を追求しています。
株式会社名鉄インプレス 佐久間(以下、名鉄インプレス 佐久間):私もAIに苦手意識がある側なので、とても興味深い話です。
現場の苦労を知っているからこそ、AIやDXという手段を使って一本でも多くの路線を守りたいと話す大野さん(写真左)
名鉄インプレス 佐久間:私は主にリトルワールドの飲食担当として現場に立って、メニュー開発や人気アニメとのコラボ企画などを手掛けています。
私が働く上で大切にしているのは、入社当時、会社の日めくりカレンダーに記されていた「できないのは、本質を理解していないから」という言葉です。今でもメニュー開発や企画を進める際には、「本当にこれで大丈夫か?本質を捉えているか?」と常に自問自答を繰り返していますね。その積み重ねが、最終的にお客さまに届く価値につながると信じています。
株式会社ホテルグランコート名古屋 長谷川(以下、グランコート名古屋 長谷川):私はホテルの厨房で料理の下ごしらえや「打荷(だほ)※」といわれるポジションを担当しています。常にサービス(ホール)と厨房の動きを見て、呼吸が合うように流れや雰囲気を作ることが求められます。忙しい時でも場を和ませながら働く先輩たちの姿から学ぶことがたくさんあり、とにかく周りを見て学ぶことを意識しています。
打荷 オーダーを整理して、各ポジションに最適なタイミングで指示を出す司令塔のような役割
場を和ませながら働く先輩たちの姿から、学ぶことがたくさんあると話す長谷川さん
グランコート名古屋 長谷川:今回、初めて料理コンクールに出場させていただきましたが、これも自分一人の力ではなく、協力的な職場環境があったからこそ挑戦できました。周りの先輩や同僚が「やってみたら?」と背中を押し、悩んでいたらさりげなくアドバイスをしてくれる。コンクールに向けて十分に準備できるようにサポートしていただけて心強かったです。
宮城交通株式会社 佐々木(以下、宮城交通 佐々木):職場環境や先輩の影響は大きいですよね。バスドライバー教育はこれまで、教官が一方的に教え込む指導がされてきましたが、厳しい指導だけでは若手ドライバーが育たず、残念ながら事故も減りませんでした。そこで、一方的に教えるのではなく、相手への問いかけを通して本質的な理解や自律的な気づきを促す「コーチング」を導入することにしました。
当初は指導方針への意見もありましたが、熱意が伝わったのか、少しずつドライバー教育の意識が変わっていきました。想いを持って伝え続けることの重みを、改めて感じましたね。
佐々木さんの手掛けた指導カリキュラムにより、宮城交通グループの自責事故件数は約20%削減。具体的な数字にも繋がった
グランコート名古屋 長谷川:年末年始などの繁忙期は、精神的にも肉体的にもハードな時期です。そんな時こそ、厨房で周りの先輩たちが冗談を言い合って、ゲラゲラと笑っている姿に何度も救われました。チームの明るい雰囲気が、凝り固まった心をほぐしてくれるんです。
名鉄インプレス 佐久間:すごく分かります。私も日々、「嫌々やると疲労は3倍、楽しくやると3分の1」という言葉を自分に言い聞かせているんです。
例えば、ゴールデンウィークの営業終了後、誰もいなくなった園内の席に座って、一人でゆっくりコーヒーを飲む。あの静寂を独り占めできるのは、仕事をやり遂げた人間だけが味わえるご褒美だと思っています。
仕事の中に楽しみを見出すようにしているという佐久間さん
名鉄バス 大野:それは現場に立つ人間ならではのぜいたくですね。私は休日の買い物のついでに、他社のバスに乗って、「ここは良い工夫をしているな」と観察しています。息抜きになりますし、プライベートの時間で見つける仕事のヒントも、自分を支える大切なエネルギーになっています。
宮城交通 佐々木:私は、職場で「心を和ませる余白」を作るようにしています。ロッカーに忍ばせてあるギターをポロンと弾くこともありましたね。そしたら、それに影響された別の人間が職場にウクレレを持ってきたんです(笑)
それぞれの仕事を楽しむ工夫に、思わず笑みがこぼれる受賞者たち
一同:(笑)。
宮城交通 佐々木:適度な遊び心やユーモアは、決して不真面目なことではなく、自分自身も周りもリフレッシュでき、次のパフォーマンスを高めるために必要なものだと思います。
名鉄バス 大野:現場でお客さまと接していると、お客さまがどこで不便を感じていらっしゃるかが、肌で感じられます。こうした「現場のリアルな温度感」をいかに組織全体で共有していくかが重要ではないでしょうか。
宮城交通 佐々木:同感です。例えば、自社のバスを利用する際、運転士に対して「ありがとう」とひと声かける。些細なことかもしれませんが、そういう一歩からグループ全体の一体感は生まれるものです。地域の交通を守り、お客さまを安全にお届けするという共通の目的を、職種や立場を問わず全員が同じ温度で共有していけたら、会社はもっと良くなると信じています。
名鉄バス 大野:そうですよね。現場で働く人の声を大切にし、それを施策に生かすことで、本当の意味でお客さまに喜んでいただける持続可能な交通サービスを創り出せると思います。
「現場の目線に立つ」という考えに共感しあう佐々木さん(写真右)と大野さん(同左)
グランコート名古屋 長谷川:ホテルのレストランは、お客さまがどのような目的で来店されるのかを共有しています。お祝いやプロポーズ、大切な記念日。お客さまが利用される背景を厨房まで共有することで、一皿にかけるスタッフの想いも自然と強くなります。
名鉄インプレス 佐久間:すてきですね。私もどれだけ忙しくてヘロヘロな時でも、最後のお客さままで「今日一番の料理」をお出しすることを意識しています。特に、小さなお子さんがオムライスをおいしそうに、夢中で食べている姿を見ると、それまでの苦労なんて一瞬で吹き飛びますね。
グランコート名古屋 長谷川:「おいしかった」と言っていただけることが、私たちの最大の原動力ですよね。
名鉄インプレス 佐久間:お客さまの反応からエネルギーをもらい、それをサービス向上に還元していく。これこそが現場に立つプロとしての誇りですし、現場だからこそ感じられる喜びを組織全体で分かち合いたいと思っています。
すべてはお客さまの笑顔を見るために。職種の異なる受賞者たちも、目線の先は同じ
名鉄バス株式会社 大野ひとこと
AIシステムをさらに進化させ、名鉄グループのバス路線を一本でも多く守り抜くことに全力を注ぎたいです。技術によって効率化を図るのはあくまで手段で、それによって生まれた時間を、より丁寧なサービスや安心・安全の追求といった「人にしかできない価値」に充てていくことが大切だと思っています。
株式会社名鉄インプレス
佐久間ひとこと
野外民族博物館リトルワールドは2026年で開館して43年目を迎えました。これからもこの場所が今以上に輝き、存続している未来を創りたい。そのために、次世代が自ら考え、主体的に育っていける環境を整えるのが、今の私の役割だと考えています。年を重ねても、現場でお客さまの笑顔を感じながら仕事の人生を全うしたいです。
株式会社
ホテルグランコート名古屋
長谷川ひとこと
ホテルで提供する料理は、お客さまにとって特別な時間を彩る大切な記憶になります。その大切な日にふさわしい、心から満足いただける一皿を提供できる料理人であり続けたい。「この料理を目的に来ました」と言ってくださるお客さまが増えるよう、日々の準備を徹底し、これからも謙虚に技術を磨き続けていきたいです。
宮城交通株式会社
佐々木ひとこと
「Cocode」を単なるドライバー研修施設ではなく、地域の安全教育センターとして確立させます。そして、これまで培ってきた考え方やお客さまに寄り添う姿勢を、次の世代に継承していきたいと思っています。定年も近づき、現役として残された時間は長くはありませんが、だからこそ「挑戦はまだ終わっていない」と思う気持ちが強くなりました。