平成22年度 設備投資計画 ~鉄道事業を中心に総額14,645百万円~

2010年4月22日

主な投資項目

  • 鉄道事業
    1. ICカード乗車券導入に向けた駅務機器およびシステム等の整備・改修
    2. バリアフリー化を始めとした駅施設の改良
  • 開発事業
    1. 「新中経ビル」(仮称)の新築工事

名古屋鉄道は、名鉄グループ新・中期経営計画(平成21年度~23年度)に基づき、同計画の重点テーマである「交通ネットワークの充実」・「生活サービス・都市開発事業の強化」などの実現に向け、平成22年度の設備投資計画をまとめました。

今年度の主な投資として、鉄道事業では、平成23年2月のICカード乗車券「manaca(マナカ)」の導入に向けた駅務機器およびシステム等の整備・改修、バリアフリー化など駅の改良工事、太田川駅付近などの高架化工事を実施します。また、開発事業では、平成24年6月末の竣工に向け、「新中経ビル」(仮称)の新築工事に着手します。

総投資額は14,645百万円で、昨年度と比較して減少しているのは、昨今の経営環境を受けて投資内容の精査を行い、安全の確保やICカード乗車券の導入に関わる投資に経営資源を集中したことに加え、高水準で続けておりました車両新造投資が特急の一部特別車化の完了に伴って一段落したことなどによるものです。

事業別設備投資計画額の対前年比較は以下のとおりです。

事業別設備投資計画額内訳

(全額単位 百万円、単位未満切捨て)

事業 平成22年度 平成21年度 前年との差額 対前年比
鉄道事業 12,931 13,825 ▲894 ▲6.5%
開発事業 1,654 3,156 ▲1,502 ▲47.6%
その他 58 488 ▲429 ▲88.0%
総額 14,645 17,470 ▲2,825 ▲16.2%
(参考)
平成20年度
18,305
2,277
491
21,073

鉄道事業[12,931百万円]

鉄道事業では、(1)通勤型車両(計4両)の新造による旧車両の更新に516百万円、(2)ICカード乗車券導入に向けた駅務機器およびシステム等の整備・改修やバリアフリー化を始めとした駅施設の改良などのサービス改善工事に8,747百万円、(3)鉄道高架化の推進、踏切保安設備や土木・電気設備の改良など旅客安全・運転保安工事に3,668百万円の計12,931百万円を投資します。

(1)車両の新造(516百万円)

車両の新造

瀬戸線用通勤型車両4000系の新造
瀬戸線の車両更新を図るため、同線専用の通勤型車両4000系を4両(4両組成×1編成)新造します。

4000系

4000系

(2)サービス改善工事(8,747百万円)

ICカード乗車券導入に向けた駅務機器およびシステム等の整備・改修

平成23年2月のICカード乗車券「manaca(マナカ)」の導入に対応するため、既存の自動券売機や自動改札機などの駅務機器をICカード乗車券対応に整備するとともに、耐用年数を経過した駅務機器はICカード乗車券対応が可能なものへ順次更新するほか、関連する機器やシステムの改修、サーバーの開発を実施します。

バリアフリー化を始めとした駅施設の改良

バリアフリー化
「駅バリアフリー化整備5カ年計画」最終年度となる平成22年度は、バリアフリー新法対象駅として計8駅(東岡崎駅など)において工事完了を予定しています。これにより平成22年末までに、バリアフリー新法対象駅79駅(平成20年度末現在)の内、75駅において段差解消工事が完了します。
加えて同法非対象駅の米野木駅においてもバリアフリー化工事を実施します。 なお、バリアフリー新法には完全に適合しておりませんが、栄生・名和の2駅についても、昇降施設、多機能トイレ、誘導ブロック等を整備しており、実質上問題なく利用できます。

<平成22年末バリアフリー化工事完了予定駅一覧>

バリアフリー新法対象 駅名 エレベータ設置 多目的トイレ その他
対象駅(8駅) 東岡崎 3基  
新安城 4基  
知立 3基 注1
国府宮 2基  
大江 4基 (既設)  
青山 1基 注1
木田 注2
犬山 3基  
非対象駅(1駅) 米野木 2基  

注1 高架化にともなう仮駅化の際に段差を解消する予定
注2 スロープを設置。

主な駅改良工事
  • 名古屋本線東岡崎駅橋上駅化工事

    岡崎市が進める東岡崎駅周辺整備事業の第1期工事として、南北駅前広場から利用可能な橋上改札口新設工事に着手します。橋上改札口は、現在の駅舎の東側(豊橋方)に設置するもので、バリアフリーに対応するほかエスカレータ4基を完備します。竣工は平成24年度の予定です。
    (なお、同事業の一環で、平成22年末までに、北側駅前広場と各ホームを繋ぐエレベータ計3基および多機能トイレを整備し、暫定の改札口を北側の地上部に設置する予定です。)

    東岡崎駅イメージパース
  • 常滑線新舞子駅改良工事

    知多市が進める新舞子駅周辺整備事業にあわせ、昨年度の上り線駅舎の新築に引き続き、今年度は下り線の駅舎を建替えます。これに伴い、多機能トイレを新設するほか、既存のトイレやホーム上屋の改修等を行います。(なお、段差解消については、平成21年度までにスロープ等の整備を完了しています。)

    新舞子イメージパース

(3)旅客安全・運転保安工事(3,668百万円)

踏切道保安設備の新設・改良

踏切道の保安対策として、踏切道の非常ボタン新設(23カ所)および踏切閃光灯増設(2カ所)並びに踏切遮断機(10台)の更新などを行います。

車両の改良
  • 運転士が線路支障を発見した場合、付近を走行する他の列車に危険を知らせる列車防護無線の車上局を55両に設置します。また、異常時に防護無線の電源を別電源に自動的に切り替える自動給電器を28両に設置します。
  • 運転士が運転操作不能になった場合に列車を自動的に停止させる運転士異常時列車停止装置を52両に設置します。
  • 運転状況を記録する運転状況記録装置を50両に設置します。
  • ホームから車両連結部への転落防止を図るため、固定連結部の車体側面に連結面転落防止幌を30連結面に設置します。
土木施設の改良

列車走行音や振動を軽減するためのロングレール化工事を名古屋本線男川~美合間など延べ約1.2kmで実施します。

電気施設の改良

安定した電力供給を図るため、枇杷島変電所の改良工事をはじめ、沿線各所で変成機器や高圧遮断器など電力設備の更新、き電線の増強・改良などを実施します。

立体化

安全対策の推進と都市計画事業の一環として、5カ所で立体化工事を実施します。

路線名 区間 距離
常滑線 新日鉄前~尾張横須賀間 2.0km
河和線 太田川~高横須賀間 0.7km
名古屋本線 一ツ木~牛田間 2.6km
三河線 重原~三河八橋間 2.7km
瀬戸線 小幡~大森・金城学院前間 1.9km
河和線 成岩~上ゲ間 1.6km
犬山線 石仏~江南間 1.8km

開発事業[1,654百万円]

名古屋駅前において、中部経済新聞社などとの共同事業である「新中経ビル」(仮称)の新築工事に着手します。同施設は、鉄骨鉄筋コンクリート造および鉄筋コンクリート造地下2階地上17階建て、延床面積約30,100m2のオフィスビルで、平成24年6月末の竣工予定です。

「新中経ビル」(仮称)イメージ

その他[58百万円]

  • 業務システムの構築や、職場内のコンピュータ機器類の更新を進めるなど、IT環境の改善を図ります。
  • 空調機器類の更新など、職場環境の改善に努めます。

名古屋鉄道を含む平成22年度の名鉄グループ設備投資額は、38,825百万円。

以上

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