MY RAILDAYS

1,633通の名鉄にまつわるエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました。
ご応募いただいた中から、特にココロ温まる思い出やエピソードを3つ厳選し、
そのストーリーをもとに3種類のTVCMをつくりました。

愛知県高浜市 鈴木 佳代さん

抱っこして見に行った踏切。
手をひいて出かけた駅。
いつの間にこんなに大きくなったのだろう。
息子が、9才の誕生日に、名鉄に乗ってひとり旅に出たいと言い出した。
1DAYフリーきっぷを握りしめた息子。
サンドイッチを持たせて、始発の電車で見送った。
よく晴れた、夏の日だった。
戻ってくる予定の16時が待ち遠しかった。
大丈夫だろうか…。
そう思い、駅が見える、お宮の坂まで迎えに行った。
駅から歩く息子が私を見つけ、大きく手を振りながら駆けてきた。
息を切らしながら、話が止まらない。
初めての電車を乗り継いだこと。
駅員さんにいろいろ教わったこと。
同じような旅に出ていた家族と話したこと。
蝉しぐれの中、ふたり手をつないで歩いた。
息子は言った。
「今度は、お母さんを連れて行ってあげるよ。いいところがいっぱいある。」と。
ひとり旅を終え、満面の笑みで語る息子。
一番の思い出になったのは、私の方かもしれない。

愛知県西尾市 大須賀 健一さん

駅の階段、抜ける様な青空、河川に広がる満開の桜。
今も鮮明に覚えている、私と祖母の思い出の1コマだ。
小学生になりたての頃、毎年、祖母に連れられ岡崎の桜を見に行った。
免許の無い祖母とのお出かけは、いつも名鉄を使っての日帰り旅。
桜の咲く頃の空気はどこか暖かく、祖母の温もりの様にも感じた。
迷子にならない様に手を引かれて駅の階段をあがった事を
昨日の事の様に思い出す。
駅の人混み、車窓の流れる風景、初めて手にした切符。
全てが新鮮だった。
いつからか友達と遊ぶのが楽しくなり、春の恒例行事は無くなった。
「久しぶりに桜を見に行きたい」。
大人になった自分に、初めて祖母がしてきた頼み事だった。
子どもの頃いっしょに登った駅の階段で、自分が祖母の手を取っていた。
その手は、昔より随分小さくなったように感じた。
今はもう祖母はいないが、私は何故か、桜を見に行く時には電車を利用する。
きっと、そこにしかない特別な思い出を感じたいからだと思う。

愛知県豊明市 志水 慎治さん

14歳の夏、ある日曜日の昼過ぎ。
居間で両親と志望校について話し合っていた。
ラグビーの強豪校を受験したかったが、許してもらえずフテ腐れていた。
「ラグビーだけでなく、勉強もしたら?」と言う母親。
大事な話の時は必ず最後に許しを得なければならない父親。
反抗期がなかった自分が初めて反抗した瞬間だった。
「認めてくれないなら出て行く!」と啖呵を切って、家を飛び出した。
行く当てもなく辿り着いた先は、名鉄犬山線平田橋駅前。
新川の堤防に腰を下ろして、赤い電車を眺めていた。
どれくらい経っただろうか?既に日が沈みかけている。
気持ちが和らいだ自分は、結局両親の考えに従う事にした。
高校は、父親の母校でラグビー部に入部し、県大会ベスト8。
親友にも巡り会い、人生の恩師とも出会った。
教員となって、生徒にラグビーを教え、母校の教壇にも立った。
今はもうない平田橋駅で赤い電車に慰められなかったら、
今の自分はないだろう。

♪CMイメージソング 「この街」♪楽曲提供:小田和正(オダ カズマサ)

♪CMイメージソング 「この街」♪楽曲提供:小田和正(オダ カズマサ)

♪CMイメージソング 「この街」♪楽曲提供:小田和正(オダ カズマサ)